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片瀬白田の”美ずき”2009/10/02

片瀬白田の”美ずき”
きょうの温泉は片瀬白田の花いっぱい温泉。

先ずは腹ごしらえで、喫茶店風の食事処「美ずき」に入りました。この店は伊豆急の駅を降りて、直ぐにガードをくぐり海岸のほうへ向うと、保健福祉センターがあって、その真ん前にあります。

私たちは保健福祉センターの中を覗いたり、もう少し足を伸ばして“はりつけの松”だのを海岸線に沿って見物してゆく際に、いつもこの食事処を横目に通り過ぎていました。

中へ入ると、右側にカウンターがあって、左側のロビー風な空間に大きなテーブルが3脚置かれています。ドア口に五,六角形の一部屋があって、5,6人の先客がありました。

更に、カウンターの横に特大のテーブルが置かれた部屋と、その奥に和室がのぞいて見えます。宴会など、かなり多くの客を迎え入れることができそうです。

メニューも本格的な海鮮料理が並んでいます。私たちはランチメニューの“ヅケ丼”を頼みました。お吸い物、切干の煮付け、漬け物、そして食後のコーヒー付で1,050円とリーズナブルです。

通常使う北側の部屋は白田川に面していて、ペンション風に高い天井には大きな扇風機がゆっくりと回っており、落ち着いた食事ができます。

片瀬白田に来たときはいつもコンビニでオニギリや弁当を買い、海岸線で食事していましたが、豪華な食事もできるし、簡単な食事もできる、こういう店があるのは嬉しいですね。

おなかをいっぱいにした後は、雨の中、‘花いっぱい温泉’へ向いました。

水平線上に白線が2009/10/03

雨雲の稲取漁港
写真は10月3日の9時52分の撮影です。

早く早く!と女房殿が居間で騒いでいるので、何だと思ったら、ご覧のとおりです。稲取岬のはるか水平線上に一筋の白線が見事に引かれています。上下2枚の合成写真ではありません。

今朝は雨が残り、稲取漁港には薄い靄がかかっていました。新聞を取りにドアを開けると、風はそんなに強くありませんが、上空に雨雲が垂れ込めていました。きょうは雨か…。

写真の一条の明かりは西の空の晴天を知らせています。天候は少しずつ回復に向かい、午後になると、青空が広がり始めました。何時の間にか第七定栄丸の姿が見えません。釣りキチを乗せて出港したのでしょう。他の漁船は整然と岸に繋留されています。きょうは土曜日。稲取では漁はお休みです。

春先、稲取漁港の真上に‘キンメ雲’が出現したことがありました。かなりまとまった雲のオブジェです。自然は予想もしえない様々な姿を見せてくれます。

運転免許の更新2009/10/05

下田の白浜海岸
雨の中、自動車運転免許の更新に下田警察署へ行ってきました。

車の運転免許は23歳で取得、以来、42歳まで毎日のように運転していましたが、その後、現在に至るまで27年間殆ど運転しておりません。

従って、今運転したくても、すぐには無理でしょうね。もし、その必要が生じたら、教習場である程度練習する必要があると思います。ただ、余程のことがないかぎり、本人はその必要を現在全く感じておりません。

その、‘余程のこと’に備えて、今回まで更新をつづけてまいりました。もちろん、ペーパードライバーであるため優良運転者の待遇で5年に一度の更新です。多分、これが最後の更新となるでしょう。もう一回かな!?

今回、警察署での手続きは簡単に終わりました。カウンターにて所定の用紙に住所氏名を記入し、簡単なアンケートに答えて、視力検査の後、手数料・講習料3,250円を支払い、最後に講習を受け終わると、新しい免許証ができていました。

前回までは、代書屋が必要だったほどたくさんの書類を作成しなければならなかったこと、長い行列のあとに並ばなければならなかったことなどを思い出して、更新手続きもずいぶん簡素化されたなあ、と思ったことでした。

伊豆稲取漁港と台風18号2009/10/08

伊豆稲取漁港
写真は「ホテル浜の湯」近辺に押し寄せる荒波と、第一堤防の間隙をついて流れ込む海水をねらって撮りました。10月8日午前10時現在の稲取漁港の様子です。

既に台風18号は愛知県知多半島付近に上陸し、その後北上して現在長野県を直撃しています。今後予想される被災地の被害が大きく広がりませんよう祈らずにはいられません。

当地では、未明に風が北側の回廊でうなりを上げていましたが、現在はかなり収まってきています。

去年11月に当地に越してきたときは、こうした破天荒がつづき、今後どうなることかと先が思いやられたのを思い出します。なにせ、玄関ドアが簡単に開かなかったのですから、風圧がものすごかったと記憶しています。

しかし、それも年が明けてからは穏やかな日も多く、風の強さもそれほど気にならなくなりました。それだけ私たちは日々の生活を通じて、この地に順応してきたということなのでしょう。

先日、女房殿が私に述懐したことがあります。「私、何故ここにいるのだろう?」と、突然思ったことがあるというのです。

生活環境の変化に伴う鬱の状態かどうかはさておき、要は、今後もこの地で自然の営みに順化し、町の人たちとも同化してゆくことだと思います。

有り難いことに、当地の知人も増えてきました。皆さんの励ましが、私たちにとってどれほど心強いものであり、かつ、あったか言うまでもありません。

女房殿は昨夕も嵐の前触れの中、コーラスグループの仲間の車のおかげで、共にレッスンを受けることができました。有り難いことです。

折角選んだ当地が素晴らしい第三の故郷となりますように、毎日の生活をこの地の人たちとともに張りのあるものにしたい、これが私たちの念願です。

稲生沢川の川べりを歩く2009/10/09

ホトトギス
蓮台寺の金谷旅館で日帰り温泉に入るのを最終目的に、きょうは手前の稲梓駅から歩くことにしました。この駅は小さな駅ですが、駅員さんが詰めています。

急な階段を下りると、女房殿が早速、珍しい花を見つけました。石垣に鬱蒼と生える雑草の中にホトトギスが幾つか咲いています。私が実物を見るのは初めてです。

私としては、伊豆に来てからトケイソウにつづいて二つ目の‘新種’発見です。いずれも、女房殿が先に見つけたのですが。

トケイソウもホトトギスも雑草の中に咲く野の花だったのが嬉しいですね。人の手が入ってない自然のままだってことです。

何も知らない初めての道をゆくのは、このような発見があって楽しいものです。それに、待っていてくれるのは野の花だけではありません。川べりの木から空気を裂くような大きな声でモズが歓迎してくれたのです。いわゆるモズの高鳴き。私たちのこの秋の初認でした。

そしてそして、次に待っていたのが優しい土地の人でした。
稲梓駅から国道414号に出て、しばらく蓮台寺駅に向って歩き、新志度橋で稲生沢川を渡ると、街中にはいりました。道の両側に人家が軒を連ね、ところどころに大きなバラの造花が結わえ付けられているのに気が付きました。

二つ目の志度橋のたもとに私たちと同年輩位のご夫婦が立っていましたので、女房殿が声をかけました。「あの花は何か意味があるのですか?」

すると、明日から始まる諏訪神社の例祭を告げる印だとの答えが返ってきました。なるほど華やかに見えます。また、稲梓駅から蓮台寺駅までに4地区あり、各地区が一週間ずつの連続したお祭になるのだそうです。

私たちは4週間もつづくお祭と聞き、驚きました。ご亭主は実はこの地区の区長さんで、奥様と一緒に、この大輪のバラを取り付けに回っていたのです。彼の手に結わえ付ける針金がありました。

奥様は伊豆大川から当地へお嫁入りしたのだそうで、この山間の僻地に最初は戸惑ったといいます。しかし、川沿いには車道のほかに遊歩道があり、桜並木の通りもある自然の豊かな街です。

私たちも散歩する人の姿を電車の窓からよく見かけます。一度、この川沿いを歩いてみたいと思っていたのです。そして、思っていた通りのコースに満足しました。

歩くのに満足したあとは、レストラン・ベイリーフでおいしいスパゲッティを食べ、隣のHCで、頼んでおいた洗濯機の排水用のパーツを受け取り、最後に金谷旅館で温泉を楽しんだのでした。