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続”はさみ石”2010/02/14


先日覗いてきた“はさみ石”のことをフナさんに話したら、フナさんのお父さんもその保存と道の整備に少なからず関係していることを知りました。

はさみ石は断崖絶壁の下にあり、“カグラ岩”からも黒根岬からも磯伝いに回りこんでゆくことはできません。まったくの要害の地にあります。

フナさんで食事したとき、地元のお客さんの一人は子どものころ泳いで遊びにいった話をしてくれました。船でゆくか泳いでゆくしか方法はなかったようです。そこで、フナさんのお父さんたちは旧国道から何とか降りる道を拓こうと考えたのでしょう。そんな話を聞いて、是非下まで降りてみたくなりました。

旧国道を行くと、きょうも‘むかい庵’の前で大型バスが観光客を吐き出していました。黒根の坂を上がり唐沢から国道に出て、トモロトンネル手前で友路橋の下に回りこみ、海岸方向へ下りてゆきます。

間もなく旧国道に出ますが、旧国道とは名ばかりの細い踏み跡が海岸線に沿って断崖の上につづいています。先日は、立ち木や草の茂みの先に“はさみ石”を覗いただけでした。

先ず、トモロ岬の方向に踏み跡をたどってみます。すぐにガードレールが現れて、この場所に道路があったことを教えてくれています。茂みの先に“かぐら岩”がその雄姿を現しました。

この先はトモロ岬を回りこむ形になるはずです。でも、少しこれをたどるとヤブが邪魔をしていました。今回は深追いせず、元に戻って黒根方向へ向かいます。目標は“はさみ石”です。

ガケをへずってからくも付けた細い道をたどり、間もなく現れた広い平らな道(崩れずに残った道)から分かれて、海岸方向へ落ち込んだ小尾根へ降りてゆきます。この尾根の末端はやはり断崖です。

ところどころにコンクリートを流し込んだ石段がありました。この石段は尾根の末端までゆかず、途中から左のガケへ向かったところでなくなり、代わりにロープが現れました。新しいトラロープが下方へ木から木へつづいています。

途中から太い古いロープもあって、急なガケを降りやすくしてくれています。おかげで危険を感じることなく、めでたく海岸に着地できました。

かぐら岩とはさみ岩

注連縄のはさみ岩

石で繋がったはさみ岩


目の前の“はさみ石”は旧国道から見下ろしたときとは違って、見上げるほどの大岩でした。横から見ると、平たい岩が二枚向き合って立っているようです。大石小石の上を伝って真正面に回りこんで見ると、その二枚を上部で角石が繋いでいます。

一瞬、これは自然の技ではないなと思いましたが、実際はどうなのでしょうかね。注連縄が両者に渡してあります。クライミングも可能かと思われました。もちろん、今回はそんな遊びは控えました。

背後には”合いの沢”からの水が滝のように落ちていました。もっとも、フナさんによれば、エンゼルリゾートマンションを含めた唐沢地区一帯の排水が”合いの沢”に集まっているらしいので、ちょっと興ざめです。

注連縄に敬意を表して、二枚の岩の間の通り抜けは遠慮し、きょうはこれで引きあげることにしました。帰りは慎重にロープを使って一気に旧国道へ戻りました。

ついでに黒根への道をたどってみました。しかし、黒根岬との間にある海岸へ突き出たもうひとつの尾根状の部分の手前で、道は大きく落ち込んで跡形すらなくヤブが山の斜面を深く覆っていました。

ぎりぎりまで深追いはしなかったものの、この先はやはり無理かと思われました。ここは多分、高巻きして尾根を乗っ越すしかないかも知れません。向こう側には土砂のデブリが待っているはずです。まあ、この辺で。止めておきましょう。

それにしても、友路橋から旧国道へ降りる道はしっかりしているのですから、その部分を整備して、あとは眼前のヤブを払えば、上から見下ろせる立派な観光スポット“はさみ石”の展望台になると考えますが、いかがでしょう。そんな動きがあるとも聞きます。




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