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生きもの稲取紀行2010/10/04


朝、新聞を取りに出ると、風の強い日などには廊下に何匹もの虫がうごめいているのに驚かされます。海や山の近くに来たのだから、いろいろな虫などの生き物を見るのは当たり前な話ですが。

夏の初めごろに背中の青いカメムシが決まって何匹かうろついていました。手で掴まえると、あのいやな臭いが鼻について一日中、苦しめられます。夏の暑い時期にこげ茶色の背中に変わっていたのは、成熟したからなのか、クロカメムシ(?)という別の種なのか?

クワガタの小さいのを見つけたときはびっくりしました。やはり、風に乗って飛び込んできたのでしょうか?カミキリムシにも来ていただきました。ただし、この虫は松ノ木を枯らしてしまうそうですから歓迎できません。天王さんの松が枯れたらコトですものね。

きのう東部総合病院前の自動販売機に松の枯れ葉のような、一本の細い枝が張り付いているのに気が付きました。よく見ると、カマキリを細くしたような体長10センチくらいの虫です。じっとして動きません。

エダナナフシ?


そばに落ちていた小枝で払おうとしても、しがみついて簡単には剥がれません。傷つけないように気をつけて動かそうとすると、ようやく足の先で立って腰を浮かせました。アメンボウを大きくした感じの虫です。

でも、脚の先がギザギザになっていて水の上では立てそうにないと思われます。ネットで辛抱強く探していたら、エダナナフシという虫の写真に似ているのがありました。きのうは風が強かったから油断して飛ばされたのかな?

バッタは野原で、特に細野高原の湿原で飛び交っていましたが、なかなか写真の被写体に納まってくれません。このあいだ、志津摩から坂下川の沢沿いの道を上がっていったら、コンクリート舗装路上にじっとして動かない一匹を見つけました。背中の羽の部分がサボテンの果肉のように見えます。この細い脚の折りたたみが強力なジャンプの力の源泉なのだ!

何バッタ?


それから、田の上の裏山に上がっているとき、二匹のハチが細い道の上で堂々といちゃついているのを見つけました。口付けをしているように見えるのです。近づいてもやめようとしません。じっと観察していると、一匹が離れてゆくのを残されたほうが恨めしそうに見送っていました。

みつばちマーヤ?


もうひとつ、カニの横ばい。温泉街の海岸道路で横幅7,8センチくらいの真っ赤なカニを見つけました。茹でてなくてもこんなに真っ赤に恥ずかしがっています。ヒッコクリで掴まえるのは薄黒いモクズガニやイシガニで、これはまた珍しいカニです。

怒ったカニ


海岸から上の山道ではよくサワガニを見かけます。中には車に轢かれているのもいます。全体に白っぽくて背中だけ水色のものが多いですね。幅約4,5センチの小さなやつです。

台風12号が過ぎて涼しい風が吹き始めたと思ったら、さっそくモズが姿を現しました。ここ稲取では豊かな自然とともに、いろいろな生き物がたくましく季節を追っています。