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どんど焼き2011/01/11

どんど焼きの山


どんど焼きの日が近づいてきて、稲取のあちこちに門松や竹などの山が目についてきました。中でも役場前の広場にはひときわ大きな山が出来ています。

長坂を這い上がって入谷道に出たところの庚申さまや堂の平の賽の神さまがその山に埋もれていたのは、ちょっと頂けない感じがしましたが、神事にまつわることとして特別な意味があるようです。

きょうは役場内のミニ図書館で年配の方からお話を聞く機会がありました。どんど焼きの真ん中に立てる神福竹の竹は入谷の毎年決まった家(東町では屋号土尻、西町は屋号うどんげ、田町地区は屋号あさうらや)の竹林から切らせてもらうのだそうです。“あさうら”とは裏が浅い履物、つまり雪駄のようなものだとのこと。

切った竹はその場で縄にくるんでみんなで担ぎ上げ、それぞれのセー(賽)の神さままで練り歩いたと言います。田町のそのような場所は、郵便局からお惣菜やさんの“めぐみ”へ上がったところの四辻にある賽の神さまだったそうで、隣の大工さんの家が新築になったので、どんど焼きの煙で折角の家が燻されてしまうのを慮って、役場前へと移したということです。もっとも、ご本人は構わないから続けてくれ、と言っていたそうですが。

それというのも、昔、郵便局下の製材やで火事が出たとき、向井・大畑一帯が火に包まれたのに、この大工さんの家がなんともなかったということで、ご本人はどんど焼きのお陰だと信じていたからだそうです。

また、どんど焼きで団子をはさむミツマタが、ヤオハンやカイドで売られているというのも面白いですね。それも350円の値が付いているそうですよ。