ヨットがご来港 ― 2011/05/01
村の三大家 ― 2011/05/02
村の3大家の一つ“中の大家”ではいずれのおんときにか、兄弟二人のうち、総領に子宝の恵みがなく、分家した弟のほうが枝を伸ばして大家を受け継いだという。
東の大家は次男を連れて隠居したが、次男夫婦に男の子が出来ず、生まれた女子に婿をとらせてお家を存続させた。そして目出度く継嗣が出来たのだったが、巷から来た婿殿が急逝したそうな。やもめとなったその女子は器量よしで、子どもを産んだあとも男どもの垂涎の的だった。
その美女を射止めたのは西の大家だった。彼女は子どもを置いて再婚したという。西の大家はその残された子のために私財を投入して山を崩し、田圃をつくることで、せめてもの代償とした。しかし、その開墾は難儀をきわめ、借財を重ねるに至った。
それでもようやく完成した中山の田圃は村の数少ない米どころとなり、もともと東の大家の隠居先ではかなりの土地・財産を引き継いだ上に、なお一層の繁栄をもたらしたという。山の手の自宅から遠く離れた巷へ下るのにすべて自領地を辿ってゆけたほどだったそうな。
成就寺の今月のお題目 ― 2011/05/03
草取り ― 2011/05/04
稲取温泉の南側は改装なった海岸展望台から西に、遊歩道が志津摩遊歩道入口まで続いています。レンガタイル張りの明るい道なので、ここを往来するホテル宿泊客の姿が少なくありません。
今朝、その遊歩道の雑草取りをしている人たちがいました。こういうレンガタイル張りの隙間から生えてくる雑草取りは細かい仕事で大変です。手元を見ると、カッターナイフで削り取るように丁寧に作業していました。
観光協会の方ですか、と声をかけると、ホテルの者だとの返事です。町でやってくれないから自分たちでボランティアの仕事だね、と言います。この遊歩施設が出来た当座は業者に依頼して草取りをしてくれたが、以後は逆にそろそろ草取りをしてくれと、町から連絡がくるようになったとのこと。
通りがかりの人がそれを聞いて、除草剤を撒けば手がかからなくてすむよ、と口をはさみました。すると、ここはイヌネコも歩く道だから、それは出来ないね、と見事な答え。こういう地道な考え方や姿勢が観光を支えるのだと改めて思ったことでした。
海岸を覗くと、子供連れの観光客が磯で遊んでいました。さすがに連休で客足も増えてきているようです。観光地にはやはり客の姿がないと寂しいものです。
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