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稲取保育園と消防車2012/03/01


稲取保育園と消防車


伊豆みかんワイナリーの前を歩いていたら、消防車がサイレンを鳴らしながら何台か通り過ぎてゆきました。アナウンスを聞くと、春の火災予防を呼びかけている内容でした。これから町内を一周するのでしょうか?

ところが、この先の稲取保育園の前にずらりと並んだ消防車を見つけました。どうやらここで園児と消防署員とのミニ交歓会があった模様です。園児はそれぞれ風船を手にして、車に向かってバイバイしています。急いでシャッターを切った私もお仲間入りしてバイバイしたことでした。消防車はそれから次々に白田方面へと向かってゆきました。



帰りに稲取高校脇を通ったら、校舎がガランとしています。今日から3月。駐車場には車がいつになく沢山駐車しており整理係りの方もいたので、多分、卒業式が執り行われているのでしょう。国道側の裏門へ回ると、河津桜がようやく咲きだしていました。



「ササフラス・スプリングスの七不思議」2012/03/02

「ササフラス・スプリングスの七不思議」 評論社 刊
ベティ・G・バーニー作 マット・フェラン絵 清水奈緒子訳

ササフラスとはクスノキ科の北米東部原産の樹木のことで、ササフラスが茂り、泉(スプリング)が湧き出しているミズーリ州の片田舎の町のお話です。

好奇心旺盛な11歳の少年エベンは「世界の七不思議」の本を読んで、世界の不思議への憧れを訴えます。そんなエベンに父親が「目の前にある驚異が見えないのに、世界へ不思議を探しに行ってもむだなことだ」と言い、この町の不思議を七つ見つけたら、コロラド州への汽車の切符を買ってあげる約束をします。

小さな町なかの通りから“農地や家畜小屋やサイロ以上に目につくものがない”この田舎の町に、興味ある“不思議”が一つ一つ探し当てられてゆきます。小さな“不思議”でも、素晴らしいことがあるということに気が付くのです。つまり、真実を見る目が磨かれてゆくのです。結局、七つの不思議を探し当てた彼は、コロラドとは別のセントルイスへの切符をもらって旅立ちます。

文章は軽妙なタッチでユーモアがあり、一つに訳者の技量に負うところもあるのでしょうが、優れた児童書と言えます。末永く読まれてゆく本であることは間違いないと思います。

旧隔離病棟と”はさみ石”2012/03/03


昭和11年生まれの知人と岩礁を歩く機会を得ました。先日、稲取の旧隔離病棟の話をしたら、散歩がてら行ってみようということになり、先ずそこへご案内いたしました。あの荒れ朽ちた旧病棟の前を通るのは恐いのですが、二人なら大胆になれます。

新トモロトンネルの稲取側の入り口手前左から降りてゆくと、すぐに荒れた家が見つかります。湾曲状に抉れた山の背に沿って、ウナギの寝床のような建物がぐるりと伸びています。今は入口のドアはなくなり、部屋の中には布団のようなものも見えました。

知人は「かなり大きな建物じゃないか」と感心してましたが、さすがに部屋の中に立ち入る話までは出ませんでした。ホッとしたのは言うまでもありません。

ここを回り込んでトモロ橋の下をくぐり旧国道に突き当たると、眼下に“はさみ石”と“カグラ岩”を見ることが出来ます。前方に手の届かない枝が少し邪魔をしているのは残念です。しかし、ここが現状でははさみ石の唯一の撮影ポイントです。下へ降りれば別ですが。

はさみ石


このあと、直接の下り口へとご案内いたしました。昔の下り口は崩壊して下るのは無理で、尾根状の先まで行くとトラロープが張ってあり、これを頼りに磯へ下ることは可能です。でも、ご案内はここ迄です。帰りはどなたかが付けたPPテープに従って直接国道へ上がりました。
 


次に、“クワガタショッピング館”の手前から見下ろせる黒根岬の“平床”が目に入り、急遽行ってみることになりました。唐沢から坂を下って朝陽館の前から磯辺神社経由で岩礁へ降ります。

黒根岬

<現在の国道から見下ろした黒根岬> 


ここにもロープが張ってあり、決して楽なコースではありません。しかし、我が知人氏は十分安全に“平床”まで降りてくれました。ここからはほぼ水平線に沿って“カグラ岩”を見ることが出来ます。

<”平床”から見た黒根の岩礁>

カグラ岩


<”平床”からの登りかえし>

今日のコースでは“はさみ石”のビューポイントがないのが残念でした。思うに、旧隔離病棟はそろそろ解体してもよろしいのでは?その上でトモロ橋下の旧国道を展望台として、少し周囲の立木を切るなり、ベンチを置くなり、なおかつ安全上の配慮をした上で公開すれば立派な観光ポイントになるかも知れません。
 


さあ、今日は知人氏にはご満足いただけたでしょうか?ただ、多少なりとも岩登りの真似事をさせてしまいました。このことは奥様には内証にしていただきましょう。




志津摩を走る”天城”2012/03/04

志津摩を走る”天城”
水下から志津摩の海へ降りようとしたら、普段見かけない電車がトンネルを抜けてきました。あわてて、カメラのスイッチを入れてレディ・ゴー。これはダメかなと思いながらもシャッターボタンを押し続けていたら、それでも何とか間に合ったようです。

写真に撮れていたのは下田へ向かう後尾車両です。電車の車両は先頭も後尾も見分けがつきませんから、こういう場合は都合が良いですね。この写真では稲取駅へ颯爽と向かっているように見えるではありませんか!

ところで、この車両を見たとき、一瞬、中央線の”あずさ”かな?と思いました。かつて山登りに夢中だった頃、よく利用した懐かしい車両だったからです。

”稲取2号踏切”で撮影を終え機材を仕舞い込んでいた若い人が「あれは“天城”ですよ」と教えてくれました。その“天城”だけを目当てに今朝、平塚から車を飛ばしてきたんだそうです。この土日限定の特別車だということでした。

去年は伊豆急行電車が開業50周年の記念に、当初走っていた100系車両を復活させました。103号が一車両のみでこの志津摩を通過してゆくのを度々見たことがあります。この時も鉄道マニアがこの踏切で待機しているのに出会いました。

今や“稲取2号踏切”は電車だけでなく、田んぼあり、オリーブ畑ありの志津摩の隠れた人気撮影スポットとなっています。

カワヅサクラとソメイヨシノ2012/03/06

接ぎ木
河津桜もようやく見ごろを迎えたようですね。こちら稲取の権現線遊歩道入口のお宅でもカワヅザクラが咲きました。でも良く見ると、太い幹の中ほどに集中しています。

実は何年か前にソメイヨシノの大木にカワヅザクラを接ぎ木したのだそうです。ですから、カワヅサクラが終ったら、続いてソメイヨシノが咲きだすわけで、粋なことを考えましたね、ここのご主人は。