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港の工事2012/07/01


7月に入っていよいよお祭りが近づいてきました。今朝は、天王さんの境内では草取りなどに若い人たちの姿がありました。午後は大川端のお仮屋周辺の草取りをするとかで、今日一日はご奉仕のようです。
 



港をぐるりと回って、東町の海岸通りの拡幅工事を見てきました。少しずつサマになってきています。


 

港を回ったあとは“はなれ”の磯歩き。ここで十分体をほぐしてまいりました。


港の工事 その22012/07/03

稲取漁港広場
役場前の広場で土嚢づくりが進んでいます。今朝から時折、ガラガラと土木工事現場の音が聞こえてきたのは、この作業のせいでした。

先ず大きな袋の口を広げて鉄の円筒をねじ込み、広がった袋に小石を流し込みます。袋を石でいっぱいにしてから、その円筒を引き抜きます。円筒をねじ込むところからすべてショベルカーが操作していました。

土嚢と云えば、私どもが目にするのは5,60センチぐらいの袋に土砂を流し込んだものでしたが、この港湾工事では大型の袋に石を詰め込んだ円筒状のものを使用しています。しかも、これを地中や海中にそのまま埋めるようです。

最近では土砂や石の代わりに軽くて吸水性の高いポリマーを中詰めすることで、運搬を容易にしている土嚢もあるとか。水を吸って重くなり、また乾燥させれば再利用が出来るとのことです。

大雨、出水のシーズンで土嚢をよく見かけますが、単に土嚢と言っても今やいろいろ工夫がこらされているのですね。

天王さんのヒノキ2012/07/04

塩害を受けたヒノキ
稲取では最近、塩害をよく耳にします。畑の作物が先の台風4号にだいぶ傷めつけられたらしいのです。稲取高校のサクラが葉を落とし全体に赤くなっているのも、塩害だという人がいます。来年の開花に影響がなければ良いのですが。

ここまで書いてきて、何日か前の伊豆新聞のニュースを思い出しました。南伊豆の青野川沿道のサクラが茶色に変色したというのです。また出荷直前のアガパンサスが壊滅状態になったとか。

ここ稲取でも、アガパンサスの生育ぶりが例年と比べてどうもおかしいと思われたのは、どうやら塩害のせいだったようです。花の付き方にいつもの気品が感じられないのです。何かがおかしいからなのでしょう。

天王さんのヒノキも何時の間にか赤茶けた葉が目立ってしまいました。この写真で背の高い松の木のほうが影響を受けていないことから、ヒノキは塩害に弱いのかも知れません。

そう言えば、樹齢200年以上と言われる「海防の松」が向井の海岸に何本か残っていて、未だにその威容を見せてくれているのも、塩害に強いからなのでしょう。

天王さんのヒノキが心配ですが、塩害を受けたヒノキが無事蘇生した事例もあるそうですので、それを期待して今後も見守ってゆきたいと思います。

新宿の海岸2012/07/05

合歓の花
昭和初期の新宿海岸の写真を見ると、新宿から稲取岬にかけて湾曲した海岸がほぼ砂浜であることがわかります。この砂浜の少し離れた海中にいろいろ名前の付いた石があって、子どもたちがそこまで泳いで遊んだ話しは「遷喬」や「稲取風土記」でおなじみです。

このあいだ「はまべ荘」のオヤジさんから直接その当時のお話を聞く機会がありました。十王堂ばらいから海に入ると、“ちょうべい石”があり、西町の沖には“うんま石”、他にも“すべり石”だとか、“ぬま石”なんかがあったそうです。

“うんま石”は真ん中が鞍のようになっていて、そこに座って休んだり、“すべり石”では滑って遊んだりしたものだと言います。これらの石はその後、埋められたり撤去されたりして今では見られないのが残念です。

「波打ち際じゃあ、ハタがしっぽを丸めてケンカしてたよ。それと、フグがおなかを膨らませるのを面白がって見てたな。地引網を引けば、タナゴなんかも入っていたね」

「そう言えば、掘っ建て小屋があったな。他から来た海水浴客のためだよ。“三軒家”のオバアチャンが着替え用のカゴを置いて営業してたんだ。二、三シーズンで止めちゃったかな。でも、海の家のハシリだよ、これは」

波打ち際が埋め立てられて道路が出来、そして港が整備されて現在があるのですが、私どもには当時の写真がどこか他の海ではないかと思うくらい信じられない光景を見せています。

キヌサヤエンドウ2012/07/06

中川の畑で長い間雑草が伸び放題になっていた土地がこの春に刈られ、この後に何らかの動きがあるものとの予感がありました。すると、先月いつの間にか土が掘り起こされ、畝の列が綺麗に何列も出来ました。やはり何かの作付けが始まったのです。

今朝、その畑で作業中のOさんにお会いできました。ここでキヌサヤエンドウを栽培するのだそうです。Oさんは別の畑でキヌサヤを栽培していますが、この畑では初めてだとのこと。

畝の上に自転車の空気入れみたいなものが立っていたので訊くと、土の中を消毒しているのだそうです。これはクロロ何とかというかなり強い消毒薬で、タンクのような部分に350cc位の容量のビン1本分を入れ、土の中に注入する。一本で畝一列分だそうですから、全部で10本くらいを100坪~200坪の土地に使うわけです。

こうした処理は、キヌサヤエンドウが酸性土に弱く連作がきかないので、それを解決するための一環だということです。注入が終ると、マルチシートを被せて土中に万遍なく行き渡らせ、約一か月後には播種が可能になるとのことでした。

キヌサヤエンドウは昔は成金豆と言われたくらい換金性が良く、現在でも比較的相場が安定しているので、農家としては大きな収入源となっているようです。でも、栽培には何かと手間がかかるようです。特に、収穫時の手間が大きいといいます。その時期を逸すると市場価値がなくなってしまうようなことがあるらしい。物が細かいだけに大変だとは想像できます。

ネットで調べたら、自然農法の紹介が大分ありました。薬品を一切使わない農法です。勿論理想的ですが、最後に収穫へ持って行くまでが大変のようですし、収穫が終わった後、3~4年も連作が出来ないのは収入を前提とする農家にはなかなか出来ないことです。

しかし、一方で消費者である我々の立場からすると、強い農薬を使うのは考えものだということになります。農薬を使うには農協などのガイドラインに従ってのことで、それも厳しい基準があるようですが、生産工程の実際を見ると、少なからず怖くなってしまいます。

でも、キヌサヤに限らず、たいていの野菜果物は農薬なしでは私たちの口には入らないのでしょうね。