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奈良本から大川へ2013/06/01


奈良本~北川周辺散策第三弾。なるべく東浦路を辿って大川駅へ向かうというのを念頭に出発。
 


バスを小橋で降り、そこから200mくらい先の熱川支所バス停から右にくだって行きます。間もなく見覚えがあるお地蔵さまを左に見て、右へ回り込んでゆくと橋があります。お地蔵さまのお顔は前回はだいぶ痛々しく見えたのに、今回それ程に感じなかったのは予備知識があったせいでしょうか。

<熱川支所バス停から右に下ってゆきます>

<お地蔵さまを遠望しました> 


橋を渡って熱川温泉街から上がってくる車道に出たら左に向かい、わずかで県道に出ます。この交差点を右に暫く行った先の十字路で、県道から離れて三菱地所の別荘地へと上がりました。前回はここで県道をそのまま直進したのでした。
 


別荘地への道は急な上りで、ただ、さすがにコンクリート舗装の広い道です。所々に石仏群や可愛らしいお地蔵さまがあり、登り詰めた峠にも石仏が数体立っていました。この峠は以前、谷戸の石丁場跡を見学した帰りに通過しており、今回はその時の尾根筋から分かれて、北東の方角の道を下ってゆきました。

 <石仏のある峠 北川側から撮影>


ここまで何箇所か東浦路が少しずつ残っているようですが、今回は東浦路を大筋外さないよう、分りやすい道を辿りました。
 


この先は県道に出るまで下り一方の道です。やがて「伊豆マウンテンドッグラン」の入り口脇を通過し、三、四軒の民家がある所から海岸方向へ下ってゆきました。しかし、結果から言うと、東浦路は県道へ降りずに直進するのが正解だったのです。ここまでほぼ順調に来たのに残念!
 


実は一旦、県道に降りてから再び山路へ上がることになり、その道は「ぼなき石」の手前で県道に出る、という間違ったルート図を思い描いていたのが失敗の原因でした。そこまでは用意していた地図を確認しながら歩いてきたというのに、何という大きなミスを冒してしまったことか!

<県道に下りた所から見た北川駅方面> 


本日の目的の最終段階で判断ミスをしてしまいました。やはり、岬石さんの言う通り、大川側から奈良本へ向かったほうが分りやすかったということです。しかし、ここまでこれたのですから、次回も奈良本から大川へ向かうことにして、その時は奈良本から濁川沿いに上がって、数体の石仏がある北川との境の、あの峠に出ようと考えています。
 


ところで、県道に出た後は「ぼなき石」の手前で、奈良本側へ斜めに上がる東浦路を確認しておきました。ただ、この道はコンクリートできれいに舗装されて、その入口には「風月無辺」という宿の大きな看板がありました。この看板がある道は前から知っていましたが、まさかこの道が東浦路の旧道だったとは思いもよらないことでした。単に、宿へ行くだけの道だと思っていたのです。
 


このことは、谷戸の辺りで地元の人にも確認しておきました。今でも道は確かで、その方も最近歩いたとのことでした。次回が楽しみです。

写真40枚のスライドショー

カブの種まき2013/06/03


稲取保育園農園の前の広場にマイクロバスが止まって、中から保育園のお友だちが大勢出てきました。私どもオジサン(オジイサンではありませんぞ!)に向って元気よく、「こんにちは!」
 


ここは入谷の字平並。農園は山田敏昭(西の隠居)さん提供によるものです。お友だちに続いて私たちも農園にお邪魔することにしました。先生は若い男女二人と年配の方一人。
 


農園にはいろいろな野菜が植えられていましたが、今日はそういった野菜の収穫ではなく、カブの種まきだそうです。種まきのための畝は前もって用意されており、黒いマルチシートに小さな穴が横にズラーッと開けてありました。
 


女の先生からカブの種を一粒ずつ受け取った園児たちが、男の先生の指示に従ってその穴に落として行きました。みんな楽しそうです。

 


実は、これで種蒔きの授業は終わりと早合点して引き上げてしまったのですが、この後にも土を被せたり、水やりをしたりの作業があったはずですね。うっかりしました。また、いつ頃が収穫なのかも訊き忘れました。リポーター失格ですね、残念!
44枚の写真のスライドショーがあります


夏は来ぬ2013/06/04


ギラギラの日差しの下で弁当を広げるのは気が向きませんが、池尻の海岸に出ればさすがに涼風が心地よく、それではと店を広げる気になるというものです。ただし、日に焼かれた磯の岩の上では多少、熱気が伝わってきます。適当なところで早々に切り上げましょう。
 


どんつく祭がきのうから始まって、展望所では太鼓や踊りのステージ造りが進んでいました。隣接した花火打ち上げ台の上でも準備に皆さん余念がありません。昨夜の花火は見過ごしてしまったので、今夜に期待したいと思います。

 

稲取港でも子どもたちがシーカヤックの練習を始めました。あれやこれやと、また夏の華やぎが戻ってきました。


北川の”平滑”にて2013/06/05


「7つで峠を越えて小学校へ通ったのよ」平滑で会ったオバアさんが言いました。小学校とは奈良本の峠を越えた先の今の熱川小学校のことです。
 


「この山はみんなウチの山よ。山歩きは慣れていたから、怖くもなんともなかったね」しかし、奈良本から峠に上がってここまで歩いてきた道は、今ではコンクリート舗装されていたにしても狭く寂しい道でした。
 


「昔はこの道しかなかったから、体がどっか悪くなったら、4人で担いで奈良本の病院まで行ったんだ」そういうオバアさんは90歳。歯を総入れ歯にしてからはもう治す歯もなく、それ以来、他に悪いところなぞなく病院には無縁だと言います。
 


「ちっと前までミカンを背負って下の農協まで運んだよ」ミカンを摘む人は来てくれても、運んでくれる人がなかなか集まらなかったので、自分たちでよく運んだとのこと。それが現在も90歳で山歩きが出来る丈夫な体にしたのかも知れません。
 


奈良本の峠から伊豆マウンテンドッグランの前を通り、2~3の貯水槽を両脇に見ながら2~3軒の民家があるカーブで、前回は旧道(今の県道)に下りてしまいました。今回はそのまま直進して「風月無辺」宿まで歩き、県道に出るのを目的にやってきました。
 


その最奥の民家の脇から相模灘が見わたせるミカン畑を通り過ぎ、舗装が切れて前方に細々とした山道が続くのを確認して、いよいよだなと思ったとき、道端の山側に腰を下ろしているオバアさんにお会いしたのです。
 


「停留所が出来た時、ヨメに来たんだよ」停留所は旧道(県道)の農協の近くの「宮の口」というところだそうです。区長さんを務めた後も、村長にたびたび推挙されたのを断り続けた家柄だそうです。停留所とは東海自動車のバス停のことです。
 


当時のバスのことや道の状態など、お聞きしたいことはたくさんありましたのに、帰りのバスの時間が気になって先に進むことにしました。オバアさんも2本の杖で巧みに細い、しかも崩れそうな頼りない道をゆっくりと後から付いてきます。


バスに乗り遅れまいと急いだためか、途中の石仏を見過ごしてしまったのは又もや残念!オバアちゃんもお地蔵さまを拝んでくると言っていたのに。でも、いつかまた歩いてみたい道でした。
 


それから、バス停奈良本から自性院、水神社の手前を通って奈良本の峠に出た今回は目先が変わって、ここもまた訪ねてみたいと思ったのでした。

写真のスライドショーを見てください

NHKの民放化を憂える2013/06/06

コエビソウ


一昨日のサッカー、対オーストラリア戦は辛くもPKにて同点に追いつき、引き分けに持ち込みました。これにて日本は来年のワールドカップ出場権を得ることになり、誠にご同慶の至りです。
 


このサッカー試合をテレビで観戦した方々は相当の数にのぼったことと思われます。聞けば、NHKと民放一社が放送したそうであります。私もNHKで観戦いたしました。
 


ところが、暫く視聴していたところ、忘れていた画面のフラッシュ技法を思い出しました。だいぶ前にNHKが放送したサッカー試合で多用された画面のフラッシュテクニックです。たとえば、ゴールキックなどを仕掛けたあとに、ある文字を画面に瞬間的に叩き付けるのです。週刊誌的テクニックですね。それはあたかもフラッシュ撮影のように観る人の脳裏に強烈に忍び込んで来ます。
 


あのフラッシュテクニックは、いつぞや問題になった視聴者の深層心理に傷を負わせる類のものとよく似ています。そして観る人の気持ちを煽ります。つまり、「ここで興奮しなさい。ここが興奮するポイントだ!」と言っているようなものです。“一億総白痴化”技術はここに至って極まれり、の感があります。
 


執拗にこれでもかと追い打ちを掛けられて私はいい加減気分が悪くなり、早々にテレビの前から離れたのでした。
 


スポーツを観戦する楽しさは、試合の展開を自分の目で見て成り行きに思いを巡らすところにあります。静かに観戦するも良し、興奮しながら観るも良し。しかし、それはあくまでも観戦する個人の判断なのです。映像を提供する側にその判断を委ねているわけでは決してないのです。
 


以前にもこのブログに書きました“小窓”のテクニックも同類です。画面に小さなウインドーを追加して、ゲストなどの表情を盗み取るいやらしい技法です。映像を送る側はサービスのつもりなのでしょうが、品性を疑いますね。それどころか、観る者にとって邪魔で仕方ない。「昼ブラ」の番組に至っては現場と小窓との間でうまく繋がらない会話をさせて、視聴者をシラケさせています。
 


折角の進んだIT技術をもっと有効に活用する頭がないのか、と言いたくもなります。民放の場合はそれなりの理由はつくかも知れませんが、NHKの場合は私たち視聴者から契約料をとっているのです。視聴者をバカにした、低俗で害があると思われるテクニックに私たちはお金を払っているのでは断じてないことを宣言します。