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古屋手芸店2014/08/01



古屋よ志子さんは飯田家13人兄弟の12番目に生まれ、上野の学校で手芸を学び、稲取で手芸店を営むと同時に手芸教室を開いて多くの若い人たちを育てました。また小学校で代用教員として教鞭を執った経験もあります。ご主人は教育長を9年間務めた古屋与詩雄さんです。

 

今朝はお店の前の縁台で涼んでいるところに通りかかり、少しお話を伺うチャンスがありました。お店の中は手芸用品やご本人の作品でいっぱいです。最初に案内して見せていただいたのは「かがみ獅子」。芸術品とも云えるプロの作品です。しかし、今は「こんなものしかできないわ」と言って、店の奥から手提げを出してきて見せてくれました。カラフルな紐を使って編んだものです。一見してやはり売り物に充分耐える仕上がりです。

 

この春には下田市民文化会館で偶然お会いしました。この時は「静かな落日」という題の広津家三代が演じられた芝居でした。よ志子さんは自ら手芸品を作り、観劇もするインテリおばあさんです。「稲取七百五十一番地」という家族の歴史をまとめて出版した飯田照男さんは飯田家五男のお兄さんですが、その本について掘り下げ方が足りないと、冷めた批評をしていました。昭和6年1月生まれですから、現在83歳。お歳を感じさせない、頭脳明晰な可愛いおばあさん、いや、ご婦人です。
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