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文化公園の龍2016/08/05

モクレン
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「あの赤い花の木は何という木?」お客様の一人がIDさんに質問しました。 濃い緑の葉に一見して赤い花が相応しくも見えるこの木、実はモクレンだそうです。そういえば、同じモクレン科のコブシが同じような実を付けていたのを思い出しました。

 

IDさんは、昨日ボランティア仲間と一緒に園内の草刈りや芝刈り、生垣の手入れなどを行ったそうです。今朝は様子を見に来たと言って園内を見てまわっていたので、私もその後を追っていたところでした。

 

三本のモクレン以外にもシダレザクラやカワヅサクラを10本植えたそうで、一本3千円で購入したのもあれば、寄付してもらったのもあると。以来15年が立ち、こんな立派な樹に成長するとは想像も出来なかったと感慨深げでした。

 

この文化公園は昔、実業学校(稲取高校の前身)の演習場として、畑だったと聞いています。実業学校はこの畑の上、字上百尻にあって戦後の学制改革で静岡県立稲取高校に改称し、昭和42年に現在の場所(字上野)に新校舎を建て移転しています。

 

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稲取高校が普通科のみの学校になって移転してから、畑地は草茫々の地と化し、文化公園に様変わりした現在までの間にはいろいろとご苦労があったようです。今は雛の館と足湯をメインに、芝生の広場の一画には築城石を配し、流れる池、鶏小屋、鳩小屋など、訪れる人に様々なサービスを提供しています。ボランティアさんの影の努力があってこそ、ですね。

 

それはそうと、園内の芝生の広場に立つ風見鶏ならぬ“風見龍”はIDさんが専門家に注文して作った私物で、ある時の台風によって壊れたままにしておいたのを修理して、この公園に寄付したものとか。また、この公園を訪れた横浜中華街の関係者から、この龍を見てぜひ譲ってほしいと声がかかったこともあったということです。