<><><><><><><><><><><><><><><><><><>

ケージの中の大型犬2017/10/31

パッションフルーツ
知人Yさんの飼い犬は秋田犬で、現在9才の大型犬です。畑に犬小屋があって夜は別居生活。年寄りの犬をわざわざ買った、と言ってましたので飼い主になったのは多分6才ごろでしょう。犬は6才ごろにシニア入りするそうです。何故、シニアの犬を選んだのか?知人のYさんは、俺たち夫婦は先が短いからだと冗談を言って笑ってましたが、他に理由があったのでしょう。

飼い始めた当初は夜な夜な吠えて、ついに隣人から苦情が入ったそうです。しかし、暫くしてそれも収まり安堵したのですが、その後、落ちついて2,3カ月経った頃から運動不足を考慮して畑の周りを走らせたのが拙かった。何日かランニングを繰り返した結果が凶と出ました。また夜中に吠え出したのです。

困り果てた彼は伊東のさるブリーダーに相談したら、ただちに小さな犬小屋に閉じ込めるようにと言われました。そこで一間四方の犬小屋の中に1メートル四方の金網を張って、その中に入れました。すると、驚いたことに鳴き声はピタッと止んだではありませんか!

ブリーダーは、同じ畑の周りを何度も走らせることによって犬はそのエリアを守り抜かなければならないと本能的に自覚するに至り、その使命感から吠えることでそのエリアを守ったのだと話してくれたそうです。動物によくあるテリトリー防衛本能ですね。

では、狭いケージに閉じ込めて鳴きやんだのはどういう理由からでしょうか?それについては彼から明快な説明がなかったように思います。あるいは集中力と記憶力がかなり減退している私のほうで彼の話を聞き漏らしたのかも知れません。そこで私なりに分析してみましょう。ド素人のたわごとですが。

最初、この犬が初めて畑の小屋に繋がれ、孤独な夜を迎えた時は寂しさのあまり吠え続けた、というのは充分考えられます。その後、必ず定時には飼い主であるYさんが現れて、エサやそのほかの世話をしてくれることで信頼を寄せ、ついには主従の絆を確信するに至った。そして安心感を得た犬は夜中に鳴くことをやめた、と考えられます。

さて、次にドッグ・ランを連日繰り返した後にまた連夜吠え続けたのが、狭いケージに入れたら鳴きやんだ訳は? この場合、連夜吠え続けた理由はブリーダーが明快に解説しています。だとすれば、狭いゲージに入れることで何故鳴きやんだのかはこの犬のテリトリー意識と関係があるのでしょう。

1間四方の犬小屋は自由に動きまわるに十分なスペースです。守らねばならない意識を持ったこの犬にとっては畑の周りが気になって仕方なかったことでしょう。テリトリーを守らなければならない。しかし、この小屋から外へ出られない。小屋の中をグルグル回り、ストレスを溜めて吠え続けるしかなかったのでしょう。ところが、その小屋の半分の大きさに閉じ込められて、自由に動き回ることが出来なくなった。これは主人の、この中でじっとしていなさいという命令なのではないか。そう思うと、主人に忠節な犬としては本能的にそれに従わざるを得ない。詰まり、自由に身動きが出来ずじっとしていることでテリトリー防衛意識から解放されたのです。ちなみにこの犬は体長80数センチだそうです。

夕方、犬に食事をさせてから散歩に出て狭いケージに入れ、バイバイして翌早朝に朝食を持ってくるまでの間、この犬はケージの中で一度も粗相することなく孤独に耐えたそうです。現在は勿論、ケージを外した広い小屋の中でおとなしく主人が現れるのを待っているということです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
山に登るのは
そこに ? があるから (答えは 山 )

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://taakesan.asablo.jp/blog/2017/10/31/8718546/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。