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クワガタ君の生きざま2018/09/17

コクワガタ
久しぶりにコクワガタの登場です。少し大きい鍬を2本持っているのでオスのようです。ところで、よくあるように、このクワガタ君も裏返しになって手足をバタつかせていました。

去年でしたか、この様子を見て可哀そうだからと正常に戻してあげましたが、その時、これは本人が無意識的に死の準備をしているのではなかろうか、手足をバタつかせることで敢えて野鳥の目に留まりやすくしているのではないのか、だとしたら、私は人倫にもとる、いや、自然界の法則に反する行為をしたことになる、というような意味のことを書いた覚えがあります。それは裏返しになったそういう状態の虫をよく見てきたからです。

ところが、そういう虫を最近ではあまり目にすることなく、今朝はそれではと、この虫の生命力がどの程度残っているのか試してみることにしました。とりあえず、ハチミツを一滴与えてみましたところ、ただ逃げるだけで進んでたべようとしません。そこでハチミツを載せた木片を置いて暫く様子を見ました。

10分もして戻ってみると、ハチミツには近寄らず、ただ歩きまわっています。30分ぐらいでまた様子を見たら、なんと少し離れた廊下の物陰に身を隠してヒッソリとしていました。少しだけクワを見せて、じっと動きません。クワガタは夜行性でしょうから、眠りに入ったのかも。

その後、午後になってもその場所を動かず、結局、物陰から出てきたのは夕方になってからでした。16時過ぎに私が散歩に出たときはまだ“お休み”でしたが、1時間後に帰宅したときには、長い廊下を元気に歩き回っていました。

そこで先ほど引っ込めておいたハチミツをまた持ってきてクワガタの鼻ずらに置いてみました。しかしやはり目もくれません。いやいやするだけです。それなら勝手にしろ、もう面倒見ないからと捨て台詞を残して私はその場から引き上げたのであります。

さて、今22時20分、そうっと見に行ったら、新たに飛んできた他の小さな虫などから少し離れた、先ほどの物陰の近くにじっとしていました。懐中電灯を向けたらクワを持ち上げて威嚇の態勢をとったのには驚きました。つまり、それだけ元気だということです。でも、元気ならば暗くなって外に飛び去っているはずでしょう。あるいは食餌を口にしていないはずですから、飛ぶ元気はないのかもしれません。それとも、体のどこかを負傷している可能性もあります。

いずれにしても今日1日は立派に生き延びました。今朝の時点でも生きる力は十分あったということになります。裏返しのままだと死ぬ可能性は大きくなりますが、手足のバタつかせは死の準備ではなかったようです。やはり、裏返しを元の状態に戻してあげる行為は“人倫にもとる”行為ではなかったのです。さて、明日にはどうなっているでしょうかね。

********** 18日06時現在、クワガタ君の姿はありませんでした***