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採血2019/01/08

下田白浜神社裏の磯浜にて
昨日は定期診療日。先ずは指示されていた採血室へ。先客が2名いて、いずれも男性のお年寄りだ。ところが、採血中の男性がいつまでたっても席を立たない。どうやら採血自体がうまくいかないようだ。若い女性看護師が少し慌てた様子で彼の右腕にテーピングしている。針を抜いた部分に当てがったパッチを固定するためだ。
「痛む?しびれはない?」大柄なその男性は人ごとのように静かに「ない」と、答えた。採血に戸惑っている若い看護師を別段、叱る様子はない。そして右腕を引っ込めると、左腕を差し出した。その腕を取った看護師は針を挿入する場所を指で探し始めた。

結局20分ほどの時間が過ぎて、男性はようやく席を立った。次いで二人目の男性の場合は首尾よくいって5分足らずで終わった。次は私の番である。嫌な予感がした。先月、大腸の内視鏡検査で、どういうわけか処置室担当の若い看護師が検査前に点滴が必要だという。前もって調べた血糖値が基準値に達していないからだそうだ。今まで何回となく内視鏡検査を受けているが、その前に点滴など受けたことがない。だいたい前日から絶食も同然の検査食しか食べておらず、当日はもちろん朝から全く口にしていない。ただ腸内をクリーンにするための洗浄剤(ニフレック)などを飲んだだけだ。血糖値が下がっているのは当然ではないのかな?

そのことはそれなりの理由があってのことだろうが、実はこの点滴の準備に太い針を挿入されたのだが、これがなかなかうまくゆかない。若い看護師は一旦針を引き抜き、別の箇所にトライしてやっと針を固定することが出来た。ここまでならよくあることで、不慣れな看護師の今後の成長を祈るだけである。しかし問題は残った。実は、その後、検査が終了し、30分間そのまま安静にしたあと、針を抜く段になってその部分が腫れているのが分かった。点滴の針は血管に届いていなかったのだ。

針を引き抜く処置をしてくれたのはベテランの看護師だった。筋肉内に注射された液体は吸収されて、ある程度の時間で腫れは引くとのこと。体への影響は殆ど無かったにしろ、点滴が無意味になったことだけは確かである。

さて、私の予感は的中した。針はうまく血管をとらえていないまま、更に奥へと進入していった。入れるごとに強い痛み。もとより耐えれば耐えられる痛みなのでこらえていると、引き抜き始めた。3~4センチ入れただろうか。そこで私は反対側の左腕を差し出した。こちらの方は静脈が浮き出ている。難なく採決は終了した。

採血では、昔、針を抜いたり入れたりと、つつき回されて出来た腫れた青あざがなかなか治らなかったことがあった。何よりも針を刺されるのは嫌なものだ。しかしながら、採血は医療の入口でもある。患者が気分よく医療を受けられるように、若い看護師たちには先ずは採血の技術のレベルアップに励んで欲しいものである。

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