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白田林道を歩く 42019/10/01



「湯が丘の郷」を過ぎると、間もなく前方にもっこりと頭をもたげたような山が現れる。真ん中に筋のようなものが縦に入っているのはいわゆるペンストックというもので、上部の貯水槽から一気に水を落とし、その勢いでタービンを回して発電する施設です。実は私は以前、この大きな導管に付いている石段を使って貯水槽の上部まで上がったことがありました。途中、振り返ったら恐ろしいほどの傾斜の石段で震え上がり、思わず手すりに摑まる手に力が入ったものでした。

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この山の西北に上がっている尾根を辿ると「天城ハイランド」に出られ、更に続く尾根に乗れば途中、林道を横断して戸塚山(小岳)経由で万三郎・万二郎岳へ行くことが出来ます。ただし、かなりの体力が必要です。

 

この山が見えてくると発電所が近いということがわかります。この発電所のところで林道は二つに別れます。堰口橋を渡って白田川の左岸を遡る道は「天城ハイランド別荘地」、あるいは別荘地経由で天城の山へ向かう林道です。細野高原方面へは橋を見送って直進します。ちょうど後ろから来た一台の乗用車が橋を渡って別荘地方面へ走り去りました。

 

直進して間もなく「白田浄水場」にやってまいりました。先の15号台風で施設の一部が被害を受けたと報じられましたが、最近、その修理も完了したようです。この辺からは道は右も左も林の中。ときどき白田川と白い浅瀬が樹々の間から覗いていました。

 

左手の山際には所々に沢が落ち込んできており、中には小さな滝のようなものまであります。そのうちの一つが「ふくろだの滝」と言われるものです。気を付けていないと、そのまま通り過ぎてしまうような4mあるかないかの可愛い滝です。茨木県の大子町の袋田の滝とは比べようもありません。

                 突然現れた別荘のゲート 家宅は河原にある

そして、道が何回目かの右へ回り込む地点に赤さびた立て看板(「宅地造成工事規制区域」と書かれています)を前方に認めると、橋を渡った左手が「ウスバタの滝」への入口です。道路際にその入口と書かれた標柱が健在でした。ただし、横たわっておりました。ざっと見て、シダなどの雑草で滝への道が隠れ、白いペンキだったか、リボンだったかのガイド標も見つかりませんでした。

 

最初に書いた通り時刻が遅いこともあり、冬枯れの時期を待った方が賢明という判断で今回は無理せず引き上げました。 つづく

 

 




白田林道を歩く 52019/10/02

さて帰りです。順調に横山商店前まで来ました。するとちょうどこの家のオバちゃんが庭で野良仕事をしています。白田ではいろいろとご教示を頂いている方です。今日もまた一つお話が聞けました、

 

3基の風車が立つ丘の白田側の野焼きについてです。彼女も実は野焼きの手伝いで山に入ったと言います。白田では、女性も野焼きの仕事をした話は初めて聞きました。それから、どんなルートをとって登ったか聞きましたら、伊豆ガラス工芸の手前の細い道を辿ったとのこと。しかし、この道は最後には行きどまりだそうです。

 

そこで、帰りに腰の神様に挨拶してから、「オレンジヒルズイン」の手前でその入口を確認するだけにして白田海岸バス停に戻ることにしました。現場へ来たら、迂回路をショートカットする入口なので少し疑問が残りました。帰宅して地図を見ると、更にそのまま迂回路を横断して上へと続いている道だと分かり、なるほどその先は行き止まりになっています。つまり、この道は迂回路が出来る前の古道だったわけです。いつか機会があったら、歩いてみようと思います。何か発見があるかも。    (おわり)




浅間山に登る2019/10/03

きのうは青空が広がってもったいないほどの好日。それでも慌てることなくゆっくりペースで結局出かけたのが10時過ぎでした。前日に計画していれば、早朝にでも出発できたものを、無計画、優柔不断な行動は相変わらずです。

 

向かった先は浅間山。実は、月の初めの日が神社の例祭日と聞いて行くつもりだったのを、当日(一昨日)完全に忘れてしまって後の祭り。チャンスはまたしばらくお預けと思っておりました。ですから、今回はウォーキングを意識した“突発”行動です。

 

スタートはやはりアニマルキングダム。ゴルフ場への道を歩いていて驚きました。枯れた木が何本も横たわっています。多分、先の台風15号によるものでしょう、倒れて道路を塞いでいた木々が片付けられたものと思われます。

 

さて、南熱川別荘地入口の手前から浅間山への坂道を上がって行きます。夏の暑い盛りにはこの登りが辛いものでしたが、この日は涼しい風を受けて快調に飛ばします。日差しは相変わらず強いせいか、この冷たい風で天城連山は全体にうっすらと白い膜がかかっています。

 

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浅間山の北側の石段を上って早速、祠へ向かいます。カヤがまた一段と生い茂って道を塞いでいました。それを強引に突破して山頂の祠に見参。やはり、陽が傾いたこの時期、この時間では無理でした。立木が光を遮って“守護霊”の宿る石はほぼ全体に陰っていました。来夏の陽の高い頃を期待することにしましょう。

 

浅間山中腹の岩祠には新しくお供え物(パイのお菓子のようなもの)が供えられていましたから、例祭日の一昨日にお務めを果たされたのではないでしょうか。それにしても、山頂の祠は前と変わったところはありませんでしたから、両者の関係が別のもの、という可能性が浮上しました。

 

帰途、風車の丘手前で「ツリガネニンジン」と思われる可愛い花を見つけました。この夏、細野高原の芝原湿原で見て以来です。




停電2019/10/14

台風19号は伊豆稲取については15号ほどの影響を与えませんでしたが、停電が1300戸あり、私どもでも不自由な思いを余儀なくさせられました。

伊豆半島に上陸したのは12日の夜19時ごろで、その直前に電気が止まりました。以来、13日はまる一日止まり、本日は午前11ごろに外出し18時40分ごろ帰宅したときには既に復旧しておりました。

停電になると水揚げが出来なくなり、事実上、電気と水道がストップ。この二つが止まるとやはり耐乏生活となります。私どもではあの計画停電があった3.11の時以来の災難でした。

港湾整備2019/10/17

きのう“向イ”の海岸通りに下りたら、大川河口東の船上場の一部が工事中になっていました。漁師小屋の西よりの所です。

 

水際部分に敷き詰められていたコンクリート製の板状ブロックが取り外され、傍に積み上げられています。ついこのあいだ生け簀の横の突堤が修理されて、台風1519号襲来にかろうじて間に合いました。上から見ていると、打ち寄せた波が堤防を越えていましたから、港湾整備は余程大事です。ちなみに稲取港は第2種の位置づけなので県が管轄しているそうです。