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伊雄山 22019/11/07

大川公民館バス停を出発したのが920分。大川橋ではまだ工事が終わっていませんでした。よく見ると橋そのものの工事ではなく、道路際の手すりの新設でした。ガードレールではなく、もっと頑丈な鉄製の柵を設けているようです。旧国道でしたから、さすがにコンクリート製の柵でしたが、大分老朽化して中には一部が欠落している所もあります。現国道とは違って旧道は高い位置の山裾を走っているため、道を外したら断崖絶壁を転落するのは目に見えています。八幡野で現国道に合流するまでの全体を見据えた対策を是非実施して欲しいですね。この道は現国道135号の迂回路の意味もあるのですから。

 

さて、隣人との会話に夢中になっている間に別荘地が見えてまいりました。先ずは東伊豆町の外れ、向山の小松別荘地の入口をパスし伊東市に入ると赤沢です。間もなく恒陽台赤沢別荘地入口の前を通過しました。この時点で私には、次の別荘地の入口が伊雄山入山地点だという思い込みがありました。

 

           <赤沢の保養施設等が見えます>

途中、旧国道から所々で様々な景観を楽しみました。このあいだの連続した台風の被害はこの沿道にも及んだようで、各所で倒木の伐採作業が進み、その結果、見通しが良くなった所が増えたということでしょう。それから、“龍神桜”と名付けられた桜の古木が4年前にこの世に出たというのには驚きました。「巨樹と植生を守る会」の、多分、会員の方が発見したと思われます。この4年間の桜の時期にここを通過した人は何度かこの桜を見ているはずです。樹齢350年のオオシマザクラだそうです。

  根回りは4メートルくらいはありそう 看板には幹回りが9.7mとある

 

そんなこんなで間もなく次の別荘地入口に到着し、何のためらいもなく入口の近くの事務所に向かいました。ところが、入口は閉ざされて張り紙がしてありました。事務所がクロウズした知らせです。移転先はどこか?近くの別荘地内の大きな看板の案内図を見たら、事務所の場所が載っていました。だいぶ上にあります。とにかく出発です。

 

そもそも、目的の山、伊雄山は別荘地内にあるため管理事務所の許可が必要でした。過去二度とも入山の届け出をして、用意されているマップを頂いた上で往復しておりました。とりあえずは管理事務所を訪ねなければなりません。管理事務所までは別荘地内のメインルートを歩いて容易にたどり着けました。しかし、そこまで入口からちょうど1時間が経っていました。

 

管理事務所はホテルのような立派な建物でした。庭先にはプールあり遊園地ありの立派な施設がそろっています。玄関ドアを開けて目の前のカウンターに寄ると、横の部屋から若い女性が応対に現れました。早速、許可を求めると、キョトンとした顔で話が通じない様子です。部屋に戻った女性からバトンを受けて男性が現れました。この現在の管理事務所はホテルだったのを閉鎖した後に事務所にしたものだが、下から移転したものではないと言います。

 

男性は詳細な地図帳を出して現在地を提示しながら、結局、別荘地は赤沢で同じだが、ここは恒陽台赤沢別荘地であって、伊雄山があるのは隣の名鉄赤沢別荘地であると言う結論を出してくれました。私の用意したマップは名鉄の名が欠落した国土地理院のマップでした。しかし、それよりも2度も登った実績が頭にあって、基本的な準備を欠いた責任が私にありました。管理事務所の方には迷惑をかけました。付き合ってくれた隣人にも詫びを入れなければなりません。

 

旧道入口に戻るのにも50分を要しました。仕切り直しです。