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がんだめし2020/05/30

トケイソウ
稲取には面白い屋号がたくさんありますね。カボチャ、カラス、ケチなどはその最たるもので、これはアダナから屋号になったようです。まともなのは、商売の類でしょうか。米屋、石油屋、酒屋・・・などが屋号に”昇格”したのは自然ですが、世代が代わり別の商売に切り替わっても、以前のままの屋号が通じているのも少なくありません。ひところは、立派な木札を各家に掲げて、町の観光案内のコースにもなったほどです。

きょうは東の堤防で年配の方にまた一つ屋号を教わりました。この方の家の屋号が”がんだめし”だというのです。”がんだめし”とはうまく炊けなかった芯のあるごはん、のことだそうです。

この方のお父上の代でできた屋号だそうで、昔は船主だったということでしたが、当時、新人は先ず飯炊きが仕事でした。お父上も新人の頃は飯炊きでよく”がんだ飯”を炊いたそうです。それでついに”がんだめし”とみんなから呼ばれる様になったということです。


ところで、この”がんだめし”をネットで調べたら、何と千葉の方言だそうですね。千葉出身の女房殿に聞いたら、やっぱり、若い頃にがんだめしをたびたび炊いたと言っております。通常は「めし」を省略して”がんだ”と言っていたそうです。