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入谷の火事2020/09/09


              9月5日の午後のふれあいの森から
先週土曜日(5日)夕方、ふれあいの森からクリーンCTR経由でひらなみHWを歩き、例によって木割場の石仏群の台座をお借りして一息ついていました。お隣の自販機で購入した缶コーヒーが何よりも楽しみ。目の前の入谷道は入谷のメイン通り。ときどき車がゆきかいます。何時の間にかオバサンが月桂樹だかモチノキだかの垣根に手を入れているのに気が付きました。黒のワンピース?に眼鏡をかけた小太りの75,6の方とお見受けしました。 

いつもはカーテンを閉めたままの無人の家かなと思っていた私は思わず、「この家の方ですか?」と声を掛けたら、こちらを振り向いて「そうです」との返事です。更に「いつもこの仏様の台座をお借りしてお邪魔してます。スミマセン」と言うと、「そんなことはありません、みなさんそうしてますよ」と優しい言葉を頂きました。そして、ただそれだけでお別れしました。時刻は6時少し前だったと思います。

その後、長坂を下って中川の畑から国道に出、「さくら介護」の前を通り過ぎた辺りで、消防車がサイレンを鳴らして通り過ぎてゆきました。間もなく帰宅した頃、もう一台の消防車も後を追ったようです。

それから8時ごろになってPCに向い、いつものようにメールをチェックしたところ、「東伊豆町稲取志田の店付近で建物火災発生」の町からの情報配信メールが入っていました。一瞬聞いたことがある店名だなと思った私はすぐに入谷のJA倉庫前の自販機の店だと気が付いたのです。発生時刻は18時07分。

ほんの先ほどまでお邪魔していた場所の前のお宅ではありませんか!帰宅したのがうろ覚えですが18時10分頃。オバサンとお別れしたのは多分、17時50分頃と思われます。とすると、わずか17分後には火災発生ということです。配信メールには「志田の店付近」と書かれていました。とすると、他の近所の家の可能性がある、という思いもあって、この件が次第に私の脳裏から消えてゆき、いつしか自分の仕事に取りかかっていました。

翌日曜日は一日雨で外出できず、月曜日の朝、伊豆新聞を広げて何げなく見出しを一つずつ拾っていったら、東伊豆町入谷の火事の記事に目が留まりました。火事になったお宅の一人暮らしの方が病院に収容された後に死亡が確認されたという。そこで、気になった私は夕方に散歩の足を入谷に向けました。ところが、東田の上からバラバラと落ちて来た雨がたちまちスゴイ豪雨となって、さすがに雨に濡れるも一興と嘯いていた私も中川の畑まで来て引き返したのでした。そして次の火曜日は歯医者を往復しただけで終わり、きのう水曜日にようやく入谷に上がることが出来ました。

現場に来ると、案じたようにまさにあのお宅でした。外観はところどころに穴が空き、特に玄関側の1階部分の中が透けて見えています。建物が丸ごと焼けた状態ではありませんでした。しかし、あの初めて言葉を交わしたオバサンが亡くなられた!信じられない気持ちで、そのまま玄関前に立ち尽くしたのでした。こんなことがあるのか?

そのうちに近所の若い女性の声がして、同時にJA倉庫前の車からやはり若い女性が出てきました。二人は何やら言葉を交わしたあと、近所の女性が車の女性を紹介してくれました。亡くなられた方の娘さんということでした。そこで私が火事発生直前にご母堂と言葉を交わした経緯を話すと、娘さんは、母に最期の話を交わしてくれた方にお会い出来て感謝の気持ちでいっぱいです、との言葉をいただきました。

その言葉を聞いて、漠然と考えていたある感情が明確になったように思えたのです。ある人の人生が幕を閉じる土壇場になって私が彼女の前に登場した事実の重大な意味を悟った瞬間でした。

出火原因は新旧の住宅を繋げた部分の、1階にあるブレーカーの漏電だったそうです。何と不条理な! 合掌。




              


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