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伊豆稲取のキンメ2020/10/26

はまべ便り  第2回 「稲取金目のお話」 鈴木文雄作

 

あれは昭和52年頃だったと思います。NHKが関東ネットワークという番組で稲取金目の取材に来て下さいまして、漁協の前で尾頭付き姿煮を調理し撮影したことを思い出しました。アナウンス担当は山根さんという美人の、年の頃は25,6の若い人でした。あれからもう40数年、あの方も70才くらいになっているでしょう。ほんとうにありがとうございました。一度出来たらお会いしたいです。

 

時の流れは速いものです。金目ひとすじ50年。私は数にして2万尾ぐらい調理していると思います。金目鯛も色々ありまして、遠くはチリ産又はミッドウェー産で金目の皮が煮付けてもゴムのようです。稲取金目の皮は薄く、食べるとすぐわかります。地金目は臭いや苦味は全然ありません。色は赤く、きれいに煮上ります。

 

金目の胃袋は襞がいくつもあり、餌がある時はいっぱい食べ胃袋は4倍ぐらい大きくなります。それは半月も餌にありつけない時があるからだと思います。稲取金目の餌は頭の大きい小さな鰯と小さな赤エビがほとんどです。黒い鰯のことを別名、アメハダカと聞いたことがあります。

 

胃袋をさくと、何十年に1回ぐらい小さな子イカを食べていることがわかります。餌のあるところへいつも海中を移動していると思います。胃袋に餌のある時ほど、良く釣れております。

 

金目鯛の油はサラダ油のようにさらさらしていて、栄養分も高く皮膚につや張りが出て女性に人気があり、特に稲取金目には健康に良いDHAやEPAがあり、これもアメハダカのおかげかも知れません。

 

また赤い色は強い抗酸化作用で知られるアスタキサンチンによるものです。食べると栄養レベルがアップします。金目鯛の背骨は26,7本で、骨は全体で60本ぐらいです。小骨が少なく、肉も厚い魚です。油ののった冬が一番旨い。太古より生きぬき、鯛の仲間ではありませんが金目鯛と呼ばれています。

 

金目鯛は成魚を何千何万尾見ても、外観からは雄か雌か分別出来ません。研究所で聞いてみましたら、小魚のときの染色体を見なくては、また、遺伝子を調べなくてはわからないと言われました。 

                つづく(次回は金目鯛の卵について)

 

 

荒れる相模の北東の風は

漁師泣かせのあばれ波

黒根岬の岩をも砕く

海が泣いてる稲取港




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