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飛んで火に入ったネコ?2020/12/24

************* 鈴木文雄 作 *************

第2回 お試し住宅にて

あれは二月の寒い日のことでした。

いつも十一時前には宿の主人が食事を作ってくださいます。今日は魚のオボロでしたが、あまり食欲もなく、ちょっと食べて残してしまいました。そして散歩に出て行き、「おためし住宅」の庭に行きましたら、お客様が泊まって帰ったあと、ボランティアの人が掃除に入り、私も何かと思って家の中に入ってあちこち見ている間にボランティアの人が鍵を掛けて帰ってしまい、私は取り残されてしまいました。

 

もうどうすることも出来ず、いつだれが来るとも分からず二日目の夜になってしまいました。いくら鳴いても誰も来てくれません。(もう二日も)何も食べていません。でも、鈴木家の人がきっと助けてくれると家の中でずっと横になっていました。

 

二日目の夜八時過ぎごろに外で私を呼んでいるような声がかすかに聞こえました。あれはきっと私の恩人のあきえさんの声にちがいない。私は大きな声で鳴きました。すると、あきえさんが外でミイミイと呼んでくれたのです。ああ、助かった。商工会の駐車場で救われて以来、これで二度目です。私はもうへとへとになって立ち上がる力もなくなりました。

 

ここに入っているのを誰も知る由もありません。何か知らず知らずの間に恩人と不思議につながるものがあるのかと思います。ありがたいです。




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