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「中の平」の稲のはざがけ2020/09/28

細野高原のススキを見た後、もう一つの目的、「中の平」の田圃はどうなったかを見てきました。そして既に刈り取りが済んで、稲束は立派に”はざがけ”されていたのでした。先週の台風12号を多分、無事やりすごしてその後に刈り取りが行われたものと思われます。台風が運よく逸れてくれたお陰でしょう。


稲の栽培は事ほど左様に天候に左右されます。田圃のオーナーは祈るような気持ちで今回の台風12号を迎えたことと思います。本当に良かったですね。その後は良いお天気が続いています。稲束を充分乾燥させたあとも、脱穀は機械がやってくれると言ってました。後始末もスピーディで言うことなしです。


スズメとのガマン比べ2020/09/15

もう一カ所の田圃にはMUの隠居さんの姿がありました。水回りのチェックが終わり、軽トラのキャビンで休憩しているところでした。たわわに実った稲穂は垂れて順調に育っているようです。彼は、「こんなもんをHCで買ってきて打ち上げるんだ」と言って、レジ袋の中から一本の花火を取り出した。


稲の生育が順調なら、あとは台風とスズメの対策です。2枚の田圃には真新しいネットが張ってあります。シカやイノシシ用なら電柵などで四方を固めればよいが、スズメは空から進入してくるので表面を覆う必要がある。ところがテキは大挙してやってくるので、その重みでネットの隙間から容易に嘴を入れることが出来る。確か、鳥獣保護法だかでカスミ網の使用は禁止になっているはずです。目的はコトリの捕獲ではないにしても、今使っている網より隙間の狭い網は使用できないことからすると頭の痛い問題です。

植えた品種はコシヒカリで、お宅で消費する分だけの収穫です。2枚の田圃は6畝と7畝、つまり1反3畝の広さだそうで、この網の費用が馬鹿にならない。しかし、出荷するわけではないから応分の費用以上を考えたくはないと思うのは当然です。市販のお米を買った方が割安ならば、苦労して収穫するのは馬鹿らしい話です。そんなわけで、あとはスズメとの忍耐・持久合戦です。

彼のところもミカン農家ですが、今のこの時期は消毒の仕事さえ終われば、時間の都合は何とかつくのでしょう。そこで、暇さえあれば、ここに来てスズメの当番をして彼らが飛来してきたら敢然と対処する、即ち花火をテキに向かって打ち上げるのです。その効果については聞き”おとし”してしまいましたが、来襲する回数は多分、減っているのではないかと思われます。

生業としての仕事が他にある以上、やはり合理化は必要です。彼は3種類の機械を導入して米の栽培を行っているそうです。先ずは田植え機、稲刈り機、そして脱穀機です。人手を借りずにしかも短時間でそれぞれの仕事を完遂するにはやはり、機械に頼るしかないということでした。

あとに残る問題は、やはり、スズメ対策です。今後、彼がどんな対策を生み出すか興味津々です。


中の平2020/09/14

昨日はアニマルキングダムを15時29分にスタート、中の平に着いたのが16時15分、従って所要46分でした。今までで一番早く、新記録を打ち立てました。その間、ゴルフ場の緑のメタセコイアを、そして菖蒲沢のツチアケビをも撮影してきたのです。

急ぎ足になったのには理由があります。日中ずっと青空に入道雲だったのが、アニキンでバスを降りた時には薄曇り、しかも西の空には暗雲が漂い始めていました。先日のようにまた突然バラバラと来て、土砂降りにでもなったら目も当てられない。そんなわけで自然と足早になってしまったのでした。

それにしても、こん回は3人の方からお話を聞くチャンスに恵まれました。お三方に感謝したいと思います。先ずは中の平でYUさん。彼は3,4年前にカーネーションで大賞を受賞した気鋭の園芸農家です。ハウスが並ぶ奥の方で路地に止めた車の荷台に座って、当方が近づいてくるのをジッと見つめていました。

「おかしな空模様なので、さてどうするか決めかねていたんでね」どうやら、空模様がどう変わるか暫く様子を見ていたらしい。ここ「中の平」は盆地のような形状で、周囲の深い樹林帯が田畑を包み込むような恰好です。そこで素人考えから、風が吹いても大したことはないのでは?と言葉を返すと、実はこの場所は複雑な風が舞うことがあると言います。大げさに言えば竜巻のような状態になることがあるそうなのです。ハウスは風に弱い。

中の平はもともと湿地帯だったようです。さもありなん、ガマがこの「中の平」の所々の休閑地に鬱蒼と茂っています。しかし、ガマが穂を付けた風景は決して悪くない。駐車した車の奥に稲穂が頭を垂れているのが見えました。今回の目的のもう一つは順調に育った稲穂を見ることでした。彼は傍らのブッシュの中のエノコログサ(ねこじゃらし)を指さして、秋の彼岸にこいつや稲穂をナスなどと一緒に仏壇に供えたと言います。彼はねこじゃらしを馬のシッポと呼んでいました。

この傍らの森には弁天さんが祀られています。水の豊富なこの辺一帯を永遠に守るべく、つまり、大自然の恩恵に感謝する意味をこめて立てられたものと思われます。YUさんの様々な話を聞くにつけて、「中の平」に生活の根拠を求める人たちの大自然への畏敬の念が今の農家の方々に脈々と受け継がれているような気がしてきました。




中の平2020/08/01

「中の平」はその池畔に立つ顕彰碑によると、昭和4年1月に起工して翌5年8月に竣工したとあります。当時稲取の田圃は全域で24町歩しかなかったのを、4町3反歩増やして28町3反歩にまで広げたということです。その田圃の区分使用の権利を初っ端に取得したMさんの話では、新田が誕生するまでの間に色々な問題があったようですが、敢えて開拓を進めた意義は顕彰に値するに十分なものだったと考えられます。

しかし、その田圃も今は殆どがハウス農業に転じて僅か2か所が残っているだけとなっています。昨日はツチアケビを見た後、田圃に寄ってみました。田圃のオーナーの姿はありませんでしたが、稲は背丈を伸ばして順調に育っているようでした。

ところで、その田圃の隣にガマが生えているのに気が付きました。同じソーセージでも、こちらはフランクフルトでしょうか、すんなりとした茶褐色の花穂です。もともと田圃だったこの土地です。水の環境に恵まれているのは当然です。従ってガマが生えていても驚くことはありません。アシやヨシの風景も捨てたものではありませんが、ガマも懐かしい水辺の植物です。

ガマのほわたにくるまれば ウサギはもとのしろウサギ〽 私もこの歌を知っている年齢ですから。

中の平の田圃2020/07/04

<2枚の田圃>

昨日、ヤマハンノキHWを歩いた帰りに中の平に廻ったら、田圃の水路をチェックしているオーナーの姿がありました。この水路はあの立派な貯水池からではなく、その脇の川から取っていると言ってましたから、多分、熊口からか、ゴルフ場からの水を集めたものなのでしょう。この水が涸れたら貯水池からの導管を開けてもらうことになっているとのこと。梅雨もこれからが本番です。荒天が続き、雨風が強まってくると水のコントロールも難しくなります。へたすると流されてしまうこともあり得ます。そんなことが無いよう祈りたいですね。

 

ただ、この貯水池も中の平の田圃造りで建設費の多くを注ぎ込んだ歴史があったそうですが、竣工以来、年を重ねて台風などの被害を受け、補修の必要に迫られているようです。業者が決まれば、直ちに工事が始まることになっているとのことでした。 

この方の田圃は610日の田植え後、順調に来ていると聞きました。シシの被害については金網の垣根を四方にめぐらしているので現在は殆どないそうです。しかし、シカについては油断がならないと言います。1mほどのこの垣根では簡単に越えられてしまうでしょうね。 

ところで、もう一つの田圃について見当を付けていた場所にはないことがこの方の話で分かりました。実はハウスとハウスの間にあって、そこまで足を運ばなければわからない場所にあったのです。現場に来てみると田圃が一枚だけ、青々とした苗が列をなして満々と水を湛えた田圃の中に浮かんでいました。前の方と同じ頃に田植えを終えたものと思われます。

上の写真の手前のこんもりとした林の中に弁天さんがありますので、久しぶりに参拝してきました。立派な祠です。ただし扉は締まっていました。