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えせ専門家2012/05/01

桐の花
ゴールデンウィークが始まったと思ったら、交通事故があちこちで起こっています。しかも、死傷事故が多く、ニュース報道に接するたびにいたたまれないような気がしてきます。

きのうの関越自動車道での高速夜行バスの事故は7人が死亡、39人が重軽傷を負っています。原因は運転手の居眠りだそうで、亡くなった方々や遺族の無念さを思うと言葉がありません。

この事故についてはバスの運転手が二人乗務していなかったことがクローズアップされています。国土交通省では走行距離670キロを超えた場合に2人の乗務が必要との指針を定めていますが、この事故の場合は545キロの走行で事故を起こしています。

しかし、この670キロや、それを定める目安とした運転時間9時間は果たして常識的な数字だったのでしょうか?多くの人命を預かっているバスの運行としてはキロ数も時間も長すぎるのではないでしょうか?増して今回は夜行バスなのです。

こうした問題が起こるたびに“専門家”がテレビなどに登場して問題を指摘しています。しかし、問題点を指摘するのは良いとしても、何故、事前にそれを提起して事故防止に役立たせなかったのか残念でなりません。

去年の東北大震災では地震津波が発生したら、より高みへ一刻も早く逃げるようにと、ある大学教授が常日頃、子どもたちに指導していたことが話題になりました。そのお蔭で指導を受けた児童がすべて無事でした。思うに、この方こそが真の専門家であり有識者なのではないでしょうか!

事故を起こした原発の問題でも然り。事故が起きた後で問題点を指摘したのでは遅いのです。前もって指摘して対策に役立たせるのが専門家なのではないでしょうか?後から出てきて、ああだこうだ言ってもむなしいのです。

似非(えせ)専門家がテレビに出て解説しているのを見るにつけ、腹立たしい気持ちになります。

モノレール運搬機2012/04/02

小型モノレール運搬機
一望閣の真上を右へ谷側に曲がると、大洞~水垂~吉久保の広く開けた南斜面が展開します。私の好きな“わが谷は緑なりき”です。見上げると、“水生の庄”、東に稲取高校、そして海上に大島が浮かんで見えます。

その吉久保でモノレールの運搬機がスルスルと下へ動き出したのに気が付きました。後を追うと、肥料が入った重そうな袋を下へ降ろしているところでした。

この運搬機はいつも野晒しにされているので、門外漢としては過去の遺物かなと思っていましたが、実際に動いているところを去年一度見たことがあります。過去の遺物どころか、これが威力を発揮するのですね。

先日、万二郎の中道を降りたとき、この運搬機が新品に替わっていたので驚き、谷を覗いたら遥か下に山葵田があって成る程と思ったことでした。

ところで、この運搬機は5馬力の能力があり、2リッターのタンク容量があるので、混合ガソリン満タンでしばらく使えるとのことです。斜面を運搬する頼りになる器械ですね。このお宅では2代目の器械だということでした。

ついでに、ミカンは完熟して摘み取ったものが一番おいしく食べられ、貯蔵して酸味を抜いても完熟には及ばないということでした。また、農協出荷はワックスがけで外見を磨き、選果して出荷するが、最近では生協はワックスがけも選果もしないものを要求してくるそうです。消費者の健康志向を生協はいち早く見抜いているということでしょうか。

志津摩を走る”天城”2012/03/04

志津摩を走る”天城”
水下から志津摩の海へ降りようとしたら、普段見かけない電車がトンネルを抜けてきました。あわてて、カメラのスイッチを入れてレディ・ゴー。これはダメかなと思いながらもシャッターボタンを押し続けていたら、それでも何とか間に合ったようです。

写真に撮れていたのは下田へ向かう後尾車両です。電車の車両は先頭も後尾も見分けがつきませんから、こういう場合は都合が良いですね。この写真では稲取駅へ颯爽と向かっているように見えるではありませんか!

ところで、この車両を見たとき、一瞬、中央線の”あずさ”かな?と思いました。かつて山登りに夢中だった頃、よく利用した懐かしい車両だったからです。

”稲取2号踏切”で撮影を終え機材を仕舞い込んでいた若い人が「あれは“天城”ですよ」と教えてくれました。その“天城”だけを目当てに今朝、平塚から車を飛ばしてきたんだそうです。この土日限定の特別車だということでした。

去年は伊豆急行電車が開業50周年の記念に、当初走っていた100系車両を復活させました。103号が一車両のみでこの志津摩を通過してゆくのを度々見たことがあります。この時も鉄道マニアがこの踏切で待機しているのに出会いました。

今や“稲取2号踏切”は電車だけでなく、田んぼあり、オリーブ畑ありの志津摩の隠れた人気撮影スポットとなっています。

年末の小さなドライブ2011/12/31

峰温泉大噴湯
孫たちが来て、今日は散歩無し。その代り、買い物ついでのドライブ。普段どこへ行くにも歩き慣れているので車なしの生活でも不自由はしていないものの、車での移動はさすがに便利。

稲取から河津を経由して海岸通りを下田へ。途中、複雑に入り組んだ海岸や白砂の美しい白浜海岸、外浦海岸を横目に下田の中心街を抜け、蓮台寺のHCで買い物。

その後、日ごろ歩く稲梓周辺をパスして山中の九十九折の狭い道路を走り、下佐ケ野に到着。その後は、テーマにしていた峰温泉の湯煙りを撮影して稲取に戻りヤオハンで今晩の食料品を調達しました。

車での移動は確かに便利ですが、時間に余裕があり過ぎる私どもには運動不足でしかありません。しかも、あり過ぎた時間もあっという間に無くなってしまった感があります。しかも、散歩から帰ってきたあの充実感はありません。

まあ、それはとにかくお買い物も済ませました。今晩は賑やかな食卓をワインで乾杯!どちらさまも良いお年を!

長坂にて2011/12/07

長坂のミカン畑
この写真は昨日長坂を通りかかったときに写したものです。ペンションマスカレードのちょうど下に位置します。右の椰子の高木が目印です。

年配の方がミカン畑の石垣の上で雑草を取っていました。せり出したミカンの木の枝を切りそろえたあと、しつこい雑草をとっているところでした。芝刈り機を回して切り払うのではなく、根っこを掘り出して退治しているのです。

稲取の農家の方はお年寄りでも良く働きます。バランス感覚も優れていますね。例えば、ミカンの木にハシゴをかけて、その上で作業するなどは当たり前になっています。

それから、農家の方にはあまりメタボの人はいないようです。この写真の方は鍬を使っていますが、腹筋や背筋が余程強くないと出来ない仕事です。瞬発力ではなく、継続的な力の消費がスリムな体をつくるのでしょう。

長坂はペンションマスカレードから更に上の入谷道までの間が特に急な坂道です。車がなかった昔は移動が大変で、牛馬への依存は少なくなかったと思われます。しかし、それでも、人間も坂道の往復で足腰は鍛えられたことでしょう。

80歳を超えた高齢の方が現に仕事が出来るのは、移動や配送などで車の果たす役割が大きいのも、その理由の一つであることは間違いありません。

稲取に来てびっくりしたのは、高齢な人が男女を問わず車を運転することでした。それも急で、しかも曲がりくねった細い道を器用に運転するのです。多分、免許証の所持率は都会より高いと思われます。車の事故が殆どないのも素晴らしいことですね。