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山中で車が立ち往生2022/03/29

先だっての日曜日にはこんなアクシデントがありました。
朝、クロカンに上がるのに赤坂いろは坂をいつものように登ってゆきました。伊豆東部病院の脇の細い道を上って墓地を過ぎ、更に細い急な道を攻めてゆきます。そして、先ずは旧アスレティック施設跡まで上って一息ついたあと更にその上を行きました。すると一直線に前方が開けた先に何か光るものが見えたのです。近づいてそれが自動車の窓に当たった光だとわかった時には、この車が立ち往生しているのだと理解しました。今はやりの7、8人乗りのワゴン車が狭い道を斜めに横断した状態でストップした格好です。どうやら、この先を進むのは無理と判断して少しばかりの膨らんだ平らな部分を利用して切り返しの方向転換を試みたように見えます。

車の中からドライバーと思える女性が姿を現して、狭い道をふさいだ申し訳を始めました。泥土に車の足をすくわれ、どうにも動けなくなったと言います。谷側のほうの後輪が少し土の中にあります。しかもその背後は谷へと落ち込んで、バックする余裕はありません。バックするには勇気が必要です。彼女から出た質問が「この先はもっと狭い道になりそうだが、どんな具合か?」ということでした。彼女が戻ろうと判断して切り返しを行った理由を言っているようでした。どうやら町営住宅の脇の道から入って来て、クロカンコースに上がる積りだったようです。
              コンクリートのカケラと小さな板切れ
既に応援を頼んで待っているところでしたが、幅員の狭いこの道では牽引車も限られています。板切れを後輪にかましてから、一旦軽くバックして直ちに前進するタイミングを何回か試し、舵を切らずに前進するしかありません。その間、人力を利用して車を前後に軽く揺さぶるようにしながら、板切れの上に車輪をうまく乗せればよいわけです。

応援を頼んだということですから、もう何十年も車から離れてしまった役立たずの素人の出番ではない。ここは力になれないのを詫びて「ふれあいの森」の山頂を目指したのであります。山頂から例によってコトリのランドマークのベンチでひと休みしてからサクラの広場に下り、「いろは坂」を下る所で、あれから小1時間たちました。帰途、立ち往生はどうしたか?気になってまた上がってみました。

            谷側の後輪の跡
すると、二人の”応援者”が反対側の後輪の横に平らな石を置き、その上にジャッキアップを試しているところでした。私にはその意味が分かりません。反対側の、土中にはまった谷側の車輪に負荷がかかるくらいなものでしょう。板切れを挟むのはかえって無理なように思えます。車に付属の小さなジャッキでは、ジャッキアップした側でタイヤが少し上がるだけの期待しかできません。この斜面では車体が幾分持ち上がるくらいがセイゼイでしょう。

ドライバーの女性は、先ほど姿を見せなかった3才と4歳くらいの二人の幼児のオカアサンでした。彼女によれば、板切れを後輪にかました上に車を動かしても、うまく車輪が乗っからなかったということでした。さあ、容易ならざる事態になっているようです。そんななかで二人の幼児は元気にオカアサンの周りでジャレついたり、当方にも人懐っこい笑顔を振りまいたりしています。

      上から見た現場  コンクリートの縁には地面との間に段差があった

応援者の二人は”錚々たる”メンバーですので、当方の介入を許さない雰囲気がありました。役立たずは最後まで役立たずで、いい加減で退却いたしました。幸運を祈ったのは言うまでもありません。

そして一日置いた昨日、クロカンのサクラ見物が目的でこの箇所を通りました。果たして車の姿はありませんでした。大小の板切れ2枚と、ジャッキアップの台に使ったコンクリートのカケラが現場に残されているのみ。よく見ると、左右の後輪がつけた荒れた軌跡はありません。深い溝に潜り込んだ形跡もありません。それなのに車輪がスリップして前進できなかったという話でした。

上の4枚目の写真は坂上から撮ったもので、確かにコンクリがート沿いが深く落ち込んでいました。切り返しのために車の後部が少し谷側に向い、車の先端はやはり少しだけ山側に向かった形で、全体が狭い道路を左斜めに横断していた恰好でした。山側と車との間は楽に通れる空間がありましたから、可能性として考えられるのは、この段差に谷側の前輪がはまってしまっていたかも知れません。その辺は現在車素人の確認不足のそしりは免れませんが。

もし、それが真実であるとしたら、前輪が動かないために後輪がスリップしたという理屈になるわけで、後輪がスリップしたから前輪が動かないということではなかったのです。そういうことならば後輪の跡が荒れてなかった理由が理解できます。

やはり「少しバック&少し前進」を繰り返して、タイミングを見て段差の部分を適当なもので埋める、またはその部分を回避する、ということで一件落着かな?谷へバックするのは勇気が必要ですけどね。

それにしても、若いママさんが幼い子供を乗せてよくまあ狭い道を上ってきましたね。ただ、町営住宅から上がって来てこの道を上る方向には「普通車の通行不可」の看板が立っていないのは町の管理不行き届きの誹りは免れないでしょう。下り方向には看板がありましたがね。

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