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鉢窪山へその22022/09/24

国道を渡ってソバ屋の左脇の道を行く。「旧天城トンネル9.7キロ」の見慣れた踊り子歩道の指標板が立っていた。この先間もなく道は緩やかな上り坂になり、方向を東に変えて国道と並行した道を行くことになる。両脇は民家が並ぶ。広い前庭を構えた家に子ネコが数匹、庭を駆けずり回っていた。毛並みのきれいな三毛ネコである。暫く相手になった。

S氏とI氏は足がそろっており、いつものように話しながら先を行く。離れて後を追うのがY氏と私だ。Y氏には理由がある。肺に問題を抱えているからだ。ただし、一定時間内、または一定の負荷の限度まで来ると少し休めば問題がないとケロっとしている。要するに心拍数が問題なのである。中間に位置するのがワガハイである。ここで白状するが、やはり年には勝てないということだろうか。先行に追いついては脱落し、Y氏と肩をならべること暫くでまた中間に位置するというわけだ。これが下り坂一方になると、俄然、Y氏が先頭に躍り出る。目に見えて置いて行かれるのがS氏で、彼の問題は左足膝にある。従って下り坂に弱いのだ。そして、なんら“問題”が無いのがI氏ということになる。後ろ姿を見ると、理想的な姿勢で理想的なリズムを“持続可能な”歩行に結び付けているかに見える。走ってどうかは知らない、あくまでも“持続可能な”歩行なのである。 

やがて、木製の鳥居の前を通過する。鉢窪山の山麓にある「山の神様」。細い山道の先にもう一つの鳥居が見えた。ちょっと寄って年代・由来などを確かめておきたかったが、先行二人に追いつかなければならない。

 小さなヘビが車道の真ん中に。車に轢かれたようだ。毒蛇であることは判るが名前を思い出せないでいると、Y氏が一見してヤマカガシだと教えてくれた。彼は自然の生きものや植物に詳しい。 

排水溝のような側溝に堰を設けた所にやって来た。丸いハンドルが付いている。直進の側溝は依然として上に続いており、右にも広い道があってやはり側溝が続いている。つまり、必要があれば堰で上からの水を止めて右側の側溝に水を貯め、水を貯めた側溝側に幾つか小さな堰を設ければ、それぞれの田や畑に水を取り込むことが出来るわけだ。多分そういうことだろう。山麓にハチマキのような水平な道があれば、こういった堰はなるほど有効だと思える。 

続いて道端の小高い所に賽の神さまの石碑があった。ここに来て初めてである。よそ者には言わずと知れた道案内でもある。この石碑はお婆さんの座った姿ではなく、単に文字を刻んだものだった。 

それから間もなく先行二人が休んでいるところ(三叉路)に追いついた。左の矢印が鉢窪山遊歩道、もう一本の矢印は静岡大学セミナーハウスとなっていた。直進は道の駅天城越え・旧天城トンネル。ここに到達するまで結構道に迷っている人たちがいるというウェブサイトがあったので、先ずは安堵したのだった。浄蓮の滝観光センターを出てから15分で着いた。

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