ハンター ― 2011/12/11
食事処「山海料理ハンター」は、入谷の山神社の前を過ぎて更に細野高原方面へ上がって間もなくの所にあります。ここの駐車場で数人の鉄砲撃ちが出発準備しているのに出くわしました。
これから風車の丘の白田側をやるとのことです。ラッキーなことに、「山海料理ハンター」の庭に獲ったばかりのイノシシがいると聞いて覗いてみました。
庭へ下りて直ぐ左手に屋根だけの作業小屋があり、そこに二頭のイノシシが吊り下がっていました。既に二頭とも腹を縦に割られて赤い肉が覗いています。ご主人に訊くと、それぞれ4,50キロあるそうです。
仕留めた獲物は山中で腹を割いて臓物を取り除いたということです。ただし、捕えてすぐに処置する理由を聞いておけばよかったと後悔しています。体重を軽くして車まで運ぶためかな?重い獲物を担いで道なき山中を歩くのは大変ですからね。
ご主人が、バーベキューが出来る建物の中を案内してくれました。シカの頭や立派な角が並んでいます。中でも写真のイノシシは体重が110キロもあったそうです。ここで酒を酌み交わしながら猟の話しを聞くのもいいですな。もちろん、宴会場や食事は別棟のお座敷が用意されています。
ところで、ご主人の話しによると、最近はハンターの数が少なくなり。しかも高齢化しているそうで、これは何とかしなければならないということでした。資格試験は“罠(わな)”は簡単だが、銃の資格は非常に厳しいと言います。
今は狩猟を生業にする人はごく限られた一部でしかないとすると、希望者はスポーツや趣味が目的ということになります。特に狩猟は山野を駆け巡らなければなりませんから、今時の若い人たちに多くを期待するのは無理なのでは?
しかし、いま全国的にシカやイノシシが適正数を越えて、様々な問題が出てきています。駆除が焦眉の急ではあっても、ハンターの数が揃わない現状ではなかなか先が見えません。
元はと言えば、人間が環境を破壊してきたのが最大の原因で、シカやイノシシに責任があるわけではありませんが、事ここまで来ていれば、何か手立てを考えなければいけませんね。難しい問題ですけれども。
コメント
_ くろね ― 2011/12/14 20:59
_ inatoridayori ― 2011/12/15 09:56
一望閣から北~東にかけては鹿や猪が度々出没しているようで、現在でも、その辺のミカン畑では殆ど電網柵がしてあります。
誇宇耶のお父さんも昔はハンターだったのですね。いつかお話が聞けたらと思っています。
_ y-t ― 2012/01/05 15:32
子供の頃はバーベキューにも行きました。懐かしいです。
祖父が猟をやっていて(下田)、よく野山の動物を獲ってきては晩のおかずや生活の糧になっていました。もう数十年前の話です。
帰省すると鹿や猪を頂いて食べることがあります。自然から「いただいて」いた頃が懐かしい気がします。
_ inatoridayori ― 2012/01/06 09:32
自然から命をいただいている、というお気持ちがよくわかりました。
その後、獲って直ぐ血抜きをするのは生臭さを取るためと、肉を良質に保つためとわかりました。
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恐ろしいく大きなイノシシが居るのですね、従兄が存命の時、みかん畑に膝辺りの高さに針金が広範囲に張ってあり、イノシシ避けで電気が通じてると云ってました。
誇宇耶でもシカ肉を食べましたが、今はお父さんが猟をしないそうです。
風車の記事にコメントを有難うございました。コメントを頂けてそれこそ夢のような思いです。
白寿荘は別荘だったそうです、あの後は行ってません。