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一望閣の”ガサ入れ”2015/08/20

きのうは長坂を下りてきたら、一望閣の玄関前に車が留っているのに気が付きました。中から45人が降りて、坂の上側に姿を消そうとしていました。車の横に赤十字の赤いクロスが見えます。何かあったのかな?と、そちらへ上がってみました。事件のニオイがする!?

 

車の扉には「日本赤十字社静岡県支部 東伊豆町分区」と書かれていました。ウインドウに張り付けた紙切れに「国税徴収法第142条により捜索中 関係者以外出入り禁止 東伊豆町」とあります。今更、何を捜索するのかな?金目のものでも捜しに?滞納された税金の足しにでも?

 

建物の上側に上がって非常階段の方に廻っても、既に姿は見えませんでした。近くで農作業中のNさんに私の疑問をぶつけると、連中は時々来て中を調べてるんだか、探してるんだかしている、と言う。また、物件を見に来ていた人もいるが、まとまった話は聞いたことがない、とのこと。

 

だいたい、建物全体を締め切ったままにして何年も放置しておけば、損傷も酷くなって使い物にならなくなる。この建物も再利用は無理だろう、と言います。私も当ブログにその荒れた姿を載せたことがあります。

http://taakesan.asablo.jp/blog/2014/08/05/7406935

 

「国税徴収法第142条」というのを国税庁のHPで調べてみました。 捜索が出来るのは「(税金の)滞納処分のため必要があるときをいい、差押財産の引揚げ、見積価額の評定等のため必要があるときも含まれる」 そのためには、「相当の理由」が必要だし、捜索の方法には一定の配慮が求められています。

 

帰宅途中、農家のOさんも作業中だったので、お邪魔して話を聞きました。 東京だかどこだかの事業家がその娘を社長にして始めたのがこの一望閣で、バブルの頃はかなり賑わったとのこと。農作業中に当ホテルのドンチャン騒ぎが聞こえてきたこともあったそうで、長坂の狭い道が広くなったのも、その頃だったということです。大型観光バスがこの道を上がってきたのです。

 

その後、景気の衰退期に入り、このホテルも採算が悪化、女社長は退き、その後に残った板前が仕切ったがうまくいかず、閉鎖してからはもはや税金の徴収が出来なくなっているらしい。念のためHPが残っているか調べてみたら、案の定、「一望閣オフィシャルサイト」を見つけました。

 

その「最新情報」のタブを開いたら、稲取の「つるし端午の福まつりの」案内があり、期間が平成19年4月7日(土)~5月31日(木)となっています。何と、少なくとも8年前までは営業していたのです。

 

全国でも空き家、空きビルが問題になっているようですが、稲取でも一望閣だけではありません。旅館ホテル以外でも、商店・民家にいたってはバス通りでさえ、目につきます。特に、こういうホテル・旅館の類は再利用するにしても整理するにしても、早期に何とかして欲しいものです。


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