伊豆稲取便り

きのう役場でマイナンバーに対応処置をとった後、久しぶりに東区の裏道を歩いてみました。これといった目的はありませんでしたが、立野の尾根を追って文化公園で休憩することにしました。”カゴや（旧おそば屋さん）通り”を横断して若宮小路に出ると、密集した住宅の奥に白い鳥居が目に付きました。そうだ若宮さんに参拝しようと決めました。

拝殿の手前に見るからに朽ちかけた平屋の空き家があって、その庭が草茫々でたいそう長い間手が入っていない状況です。そこで草木と格闘している人がいました。とりあえず参拝を済ませて戻ると、先ほど作業していたオジサンの姿はなく、ただ土嚢みたいな小袋が数個並んでいるのみ。休憩で引き上げたのでしょう。或いはきょうのノルマを済ましたのかも知れません。

そのうちにオバちゃんがやってきました。聞けばずいぶん前からこの家の主は帰郷もせず、ホッタラかし。でもこの数年は他人に貸して、その人が時々利用していたとのこと。ただし、ネコが好きでどこで拾ってきたか、だんだん増えて数えきれないほどになっていたという。その人も最近は姿を見せなくなり、いまでは御覧の通り荒れるに任せたままになっているのだそうです。

東区はこうした空き家が多いというのが印象的で、壊して更地か、駐車場に変わっているのなら問題はないでしょうが、荒れた空き家のままなら、色々な問題が出てきます。地域の人たちは大変です。町で採用した地域おこし協力隊の若い人たちがこの問題に最近手を貸しているのは心強いです。頑張って欲しいですね。