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エビ漁2009/09/20

網の補修
この2,3日は台風の影響で漁船は陸揚げされていましたが、きょうは穏やかな青空の下、一パイ、二ハイと、今晩出てゆく準備を始めました。

伊豆稲取ではキンメダイと並んでエビ漁も盛んです。

向井(稲取の北の地区)の作業場ではNさんが網繕いをしていました。朱に染められた美しい網の破れた部分を丹念に補修しています。‘ねこせ’(海中に網を張る)をして引き揚げるので、どうしても、岩か何かに引っかかって破れてしまうのです。

一回の仕掛けには幅5,6メートル、長さ10メートルくらいの網7本を使うということです。これを全部修理しなければなりません。今は漁を引退したNさんの1日仕事です。

昔は一回で8本用意したそうですが、漁船が今と比べて小さかったからでしょう。エンジンも100馬力から500馬力にパワーアップしているとか。そのエンジンを変えるだけで1000万円かかると言います。

それから、漁師のみなさんは漁船を‘天馬’と呼び、各天馬は繋留したり、陸揚げする所定の場所を持っています。これは天馬を新造したときに各地区の代表者に申請した上で決定されるということです。留める場所のお墨付きをもらうようなものです。

台風が来るたびに漁船が陸揚げされ、固定される様子を見ていた私たちの疑問がこれで解けました。やはり、車の保管場所と同じですね。自分の場所があるのです。

かくして、補修された網7本を載せた船は午後4時ごろ港を出ると、ごく近いところに網を張り、帰ってくると、夜中の12時に起きだして1時ごろから回収に乗り出すのです。

いよいよ秋のエビ漁が始まりました。この仕事は稲取ではお正月までつづけ、3月にまた再開するということです。豊漁を祈りたいと思います。

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