北川の石切り場跡 ― 2013/05/18
3月の末に大川から稲取へ歩いたとき、途中、北川の望洋公園を図らずも訪れました。旧道沿いに「望洋公園登口」の看板を目にしたので、ついでに上がってみたのでした。その後、ある方から当ブログにコメントいただき、石切り場跡が近くにあると知って宿題を果たすべく本日訪ねてまいりました。
そこで、どうせなら東浦路を歩いてみようと、とりあえず白田の「しらなみ橋」を渡り片瀬海岸の海防の松を見て、まきば商店から山側に入ってゆきます。ちょっと風格ありげな時計台から右に少し上がった所で賽の神様に挨拶し、国道に上がります。
上がった所の信号機の付いた横断歩道を渡り「坂町」のバス停脇から更に急な坂を上がって行きます。この道は以前に一度歩いたことがあります。薄暗い急な坂を登り切って一息つくと、前方が斜めに二つの道に分かれます。これを前回は左にとって尾根道をたどりましたが、東浦路は右の道だそうで今回はこれをゆきます。
やがて小学校の正門の前を通って十字路に出ます。ここで賽の神様が高台にあるのを思い出して石段を上り頭を垂れてまいりました。他の2体の石仏の一つは庚申さまのようでした。またその直ぐ並びの民家の脇には「どんどん淵」と書かれた看板があって、高台の排水溝から水が勢いよく流れ落ちています。
近くにいた老婆に訊いたところ、昔は山からの水が“どんどん”と流れてきていたから付いた名前ではないかということでした。ちなみにこのオバアサンはこの近くの方で、昔もこの水を飲んだことはないということでした。
坂を下りバス道路に出て左に向います。「熱川支所」を通過し、道なりに「かねへい商店」の前を通って旧国道をそのまま進みました。ところが、帰宅してから「伊豆東浦路の下田街道」(加藤清志著)を読むと、熱川支所から一旦川に下って二つの橋を渡り左にまわりこんで旧国道に出てゆくのが東浦路なのだとわかりました。
更に、東浦路は三菱地所の分譲地へ上がって台地の上をゆくのだそうです。前に谷戸山の石切り場を訪ねた帰りにこの分譲地のなかを歩いたことがあり、石仏を随所に見て、かつて古い道があったのではと思っていました。でも、今回はとにかくあの望洋台公園と石切り場へと急ぎ、旧国道をたどりました。
そしてついに見覚えのあるカーブミラーが見えてきて、「望洋台登口」にやってまいりました。前回はこの登口をゆき公園に上がったのでしたが、今回は北川駅への道を下り石切り場への道を探します。
間もなく望洋公園から降りてくるコンクリート舗装道路を右に見て、尚も暗い坂道を下ってゆくと、果たして石切り場への登り口がありました。看板は「石切り場跡~公園」と書かれています。この公園は望洋公園のことでした。つまり、石切り場から望洋公園へ上がって行く道があったのです。
草で覆われた細い道を暫く上がってゆくと、整備された石段がつづき、やがて分岐の看板から公園への尾根道に別れて左の細い道に入ります。山腹についた道を少しゆくと、大岩がゴロゴロしている石切り場跡に到着しました。
向って左手に整地されたような広場があり、ここで休憩でもしたのかな?一応、大岩を一つ一つ点検してみましたが、刻印は見つけることができませんでした。でも、矢割りの跡がある石は二つありました。
この北川の石切り場は稲取の愛宕山の石切り場と似たような場所にあり、規模も同じようなので、更にこの先にも他にあるかも知れないと思い周辺を探してみました。しかし、ここは一箇所だけなのでしょう。蛇足でした。
その後、尾根に戻って公園を確認します。道ははっきりしていて立派なハイキング道です。5,6分で山頂に達しました。以前、旧道から登った山頂でした。前回も経験した通り、展望が殆どない“望洋”公園でした。邪魔な立木は伐採する必要があります。
コメント
_ 岬石 ― 2013/05/19 06:23
_ inada ― 2013/05/19 15:14
「伊豆東浦路の下田街道」は地図が掲載されていませんが、内容が充実した本です。アマゾンを覗いたら、中古本ですが、一冊在庫を見つけました。下記URLをどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4902545004/sr=/qid=?ie=UTF8&colid=&coliid=&condition=used&me=&qid=&seller=&sr=
_ 岬石 ― 2013/05/19 19:08
_ inada ― 2013/05/19 23:27
当ブログを参考にしていただいた由、光栄至極で、恐縮しております。
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