カワウ ― 2025/03/25
入谷のヤシの樹 ― 2025/03/22
「ヤシの木が浜地区にあるのはわかるけど、入谷にも結構あるのは何か理由でもあるのでしょうか?」目の前に背丈の高いヤシの樹があるので、前から疑問に思っていたことを聞いてみた。
「あれはねえ、幹の皮から繊維を抜き取って糸やヒモの代わりにしたんだ。昔の人の知恵だよ」なるほどと思った。そういえばマニラアサというのがあった!やはり背の高い植物で、幹の皮から繊維を抜き取ってロープ代わりに使ったそうだ。入谷の農家の人から聞いたことがあった。
それから、入谷地区のコミュニティが奥入谷の菖蒲沢にまで及んでいる話を聞いて驚いた。回覧板などを持ってそこのFさんの家まで歩いて届けたそうだ。車が一般化してない時代の話である。それからまた、稲取の行政を司る官庁がまだ湯ヶ島にあった頃、小杉山を越えて歩いて通った話も前の世代の人の話として残っている。
ついでに、東電の送電線鉄塔の巡視路についてこの方に聞いてみた。ひらなみのミカンハウスの裏山にそびえる1号塔と思われる鉄塔の話を持ち出したのだ。現在2号塔まで突き止めたが、1号塔についてはまだ謎のままである。しかし、明解な返事は得られなかった。巡視路はハウスの裏山からではなく、川沿いを遡ってゆくのではないかとのお話だった。
ガードレールで足ブラブラ ― 2025/03/21
カップルと分かれて間もなく、小さなザックを背負った中年の男性に出逢った。この道を歩く人、二組に出逢ったのは珍しい。どこから来たか聞くと、小学校の体育館の近くからだという。眼医者さんの道路の反対側というので、カヤ寺からの坂道の天神坂のようだ。空き家を改修してみんなで住めるようにした“観光組合の施設”のような話である。この稲取に空き家を探し、仲間とシェアすることで若い時から度々訪れて別荘生活のまね事を楽しんできたらしい。なるほど、そういう“手”もあるんだなと感心した次第。帰りはクロカンコースによってから、稲取高校を経由して港に出、コラッシェで買物するつもりだと言っていた。
そんな彼と別れてから、大川を渡り緩やかな上り坂の前方に不思議な動きをしている人に気が付いた。だんだんと入谷道に近づき、その左り角のガードレールに摑まって足をブラブラ動かしているのが分かった。つまり、自己流の健康体操をしているのだ。何度かした後、また別の足を同じように繰り返していた。声をかけると、顔を上げて照れ笑いをしながら、足に少し違和感があるんでねと弁解した。かなりの年配の方だ。 つづく
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