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菜の花とスモモとサクラと ― 2022/03/01
石積みの里 ― 2022/03/02
1時間半くらいの散歩で、ある程度筋肉を酷使したい、となると、やはり坂道をせっせと登って速足で下ることを考えます。今朝の坂道は”よしくぼ道”を選びました。途中、”稲取アルプス”からの景観を充分満喫した後、入谷道を下ります。
入谷道のこの辺は美しい石積みの風景がつづきます。とある石垣に老婆の姿がありました。石積みの下に少しばかりの引き抜かれた雑草が並んでいます。坂道の上の方から作業を始めたようで、上の方から一列につづいています。石積みの間隙に生えた雑草を丁寧に除草しているのでした。
お婆さんの話では、この立派な石積みはお屋敷の周りの土地を畑にするため掘り起こしたときに、出てきた石を集めて石積みにしたものなのだそうです。こんなにも大きな石が屋敷の庭に埋まっていたなんて驚きました。
石積みの全体は特にラインが僅かな曲線を描いて美しく仕上がっています。この石積みの作業は親戚や知り合いだけで成し遂げたというのですから、凄い、お見事!中に一人ベテランの人がいたそうですが。お婆さんが覚えているのは、ヨイトマケみたいな三脚を使ってロープを引っ張り、一つ一つ石を積んでいったと言います。当時はユンボのような機械は無かったのでしょう。農閑期の2~3カ月をこの仕事に当て、丸3年かかって出来上がったとのこと。当時は牛馬による移動手段から自動車に代わって間がない頃だったそうです。それにしても、人が集まれば凄いことを成し遂げるものですね。
ついでに数十年この方、石積みが崩れた(この土地の方は”ふくれた”と云います)ことはなかったそうです。
ふれあいの森から ― 2022/03/05
イソヒヨドリ ― 2022/03/06
最近は、イソヒヨドリが活発に動き回っている姿をよく目にするようになってきました。でも、あのながながと聞かせてくれる快いさえずりはまだ時期ではなく、サクラの花が散る頃まで待たねばならないようです。
今朝は田代に上がった所で、一羽のイソヒヨが道路の真ん中でミカンを懸命につついているのに出くわしました。かなり接近しても逃げようとしません。脅かしては可哀そうなので歩みを止めて、そーっとカメラを構えました。するとさすがに彼はつぶれたミカンから一歩離れ、こちらの様子をジッと伺っています。こちらがシャッターを切る頃には、たいていは逃げてゆくのがふつうですが、今回はジッとそのまま動きません。
シャッターを切る時間を充分にもらってそろそろ先を急ごうかなと思った矢先、先方が先に傍らの敷地に移動しました。少し手前に彼の方から近づいた距離です。そこで当方は横に遠ざかりながら先へと踏み出して、彼の姿に目をやりながら通り過ぎて行きました。そしていい加減あるいてから振り返ったら、その場所に彼の姿はありませんでした。ちょっと寂しい気がしましたが、ほんの暫くの間、彼と会話が出来たような弾んだ気持ちになった、と言うつまらないお話でした。
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