赤沢の伊雄山 ― 2022/09/03
東伊豆町の大川を過ぎて、旧国道を伊東方面へ向かうと赤沢に別荘地があります。この別荘地を詰めてゆくと伊雄山という459mの低山に辿りつきます。しかし低山とはいえ、相模湾に面していますので眺望は抜群の山です。きょうは朝のうちは青空が広がっていたものの、10時ごろを過ぎてから雲が
温泉のパイプ7本も。この山は火山だった。
出てきたため、残念ながら遠望は利きませんでした。それでも大室山をはじめ伊豆高原の街並みが眼下に、西方も北川の海岸線が視野に入ってそれなりの展望を楽しむことが出来ました。
今回は仲間二人を案内して私としては3回目の久々の登頂です。過去二回はいずれも大川のバス停公民館前から歩きましたが、今回は仲間の車で別荘地入口の駐車場から歩きました。ほぼ1時間で山頂、復路は下るだけで30分というのが標準タイムで、今回は道草を食ったりして食事休憩入れて約4時間をかけました。何度来てもいい山です。また冬の空気が澄んでいる時に来てみようという話になりました。
途中、ベンチが3カ所もあり、休みながら周囲の展望を楽しめる
この山は私有地となっていますので入口にある管理事務所の許可が必要です。私どもも許可を頂いて別荘地内を歩いて往復しました。下山途中、山頂展望台への入口で地元の方が“散歩”で山頂展望台まで行くと言っていました。まことにこの別荘地内の人達にとっては、散歩気分で展望台まで歩けるというのは嬉しいことですね。往路で出会った方々も山頂へ行く時はいつも歩いてゆくとのことでした。しかも別荘地内の車道は複雑に入り組んでおり、地図なしには正確に歩けません。実際、3度目の私にしても、帰り少し間違えた部分がありました。つまり、散歩もボーっと歩くのも悪くありませんが、地図を頭の中に組み入れる作業と共に歩くのも頭の体操、好い刺激になると思います。仲間も今日のウォーキングは登って下るという単純なものでしたが、ここへ来た意義は充分にあったと喜んでくれました。
山頂からの展望 大室山と伊豆高原
ひらなみHW ― 2022/09/08
オリーブ畑 ― 2022/09/09
”おおぶら峠”より 夕刻迫って爪木崎方面がはっきりせず
奥入谷の独活峰が南に落ち込む標高230メートル前後の場所は、東の”バリカン山”や更に東のコトリのランドマーク下の展望テラスとほぼ肩を並べた小高い山の中にあります。国道から歩いて上がってくると、この辺りから南海上方面が切れ切れにのぞいて、達成感とともにホッとした気分になります。
そんな場所の幅広くなった道路際に或る人物の後ろ姿が見えてきました。座って作業しています。Yさんではないか?と思いながら近づいて声をかけます。三度繰り返してやっと振り向いてくれたお顔に、間もなく笑顔が浮かんでホッと安堵いたしました。陽に焼けて赤銅色のそのお顔には皴はなく、頬も盛り上がって色つやが素晴らしい。同じ入谷の農家で先年引退したMさんのお顔を思い浮かべました。Yさんは私より確か5才上でしたから現在86才。振り返って右耳を突きだしたので、私と同じように左耳が少し遠いようです。
その場所から300メートルほど上がった所にある“おおぶら峠”は独活峰が南に下ってくる途中、南西の方角に枝分かれした尾根側にあって、“ひらなみHW”で一番の景色の良い所。この峠に立って海側を眺めると、手前に飯盛山や愛宕山の間に入谷の部落の風景や、海上に爪木崎や下田の白い砂浜が浮かんだ絶景を見通すことが出来ます。
この峠の直下にあったミカン畑が、突然姿を消してオリーブ畑に変身したのが2014年3月のことでした。そして間もなくこの北側の斜面にもオリーブの苗木が植え付けられました。その後、シカなどによる被害に対処しながら順調に育って行くやに見えました。ところが、4~5年後に見込まれた収穫期を過ぎてからでしょうか、その後の下段のオリーブの木に樹勢が無くなってゆき、ついに殆どが跡形もなく始末される運命となりました。ただ、道路を隔てた上段のオリーブは立派に繁茂を続けて現在に至っています。
その辺の事情をこのたびYさんに聞いたら、実は下段の方がその後、思わしくなく上段の方は伊豆急に任せることにして結局、オリーブから手を引いたと言います。下段の方の不作は害虫や土そのものに問題があったのではないか、と言うことでした。折角伊豆急と提携して東伊豆にオリーブを広めようと始めたのが、Yさん自身も高齢で活動出来なかったのではないか、そしてまた、Yさんの会社は既にご子息が引き継いで、オリーブの分野に手を伸べるマンパワーの余裕がなかったのではないかと想像されます。
夕方の陽も傾いて、「この辺の刈込みをやっておかないとな」と言いながら、彼は体を元に戻して作業を再開しました。久しぶりにお会いして元気なことを確認しました。またいずれお話を聞く機会があるでしょう。
奈良本のけやき公園 ― 2022/09/10
きのうは久しぶりに奈良本の「けやき公園」を訪ねました。奈良本のバス停から20分ほど歩いて到着。水神社を経由して上がるこのルートは漠然と1時間はかかると思っていたのは、多分、急な坂道がつづくからというイメージがあったからでしょう。
(公園へのアプローチです。先ずここから始まります。 バックに三筋山から天城山に繋がる尾根。風車がニョキニョキ立っています)
私が到着した時、ちょうどミニバスから数名の若い人たちが降りて、早速、園内の芝生の手入れを始めました。公園を管理する鈴木さんの話では障害者の方々の奉仕だそうです。明日の日曜日にこの公園があらためてグランドオープンすることになっているからでしょうかね。それに先立って足湯は既に再開していました。「希望の館」の営業はオープン後ということですが、コーヒーなどの飲みものについてそれまではこの建物の前のテラスで提供することになっています。
(ホタルが棲息する小川 )
鈴木さんは東伊豆町の町おこし地域協力隊の方で大川に居住して活動しています。この奈良本のけやき公園は数年前から足湯などのサービスを中止し、管理人も不在となっていたところ、今年5月から彼が担当になって復旧に取り組んできました。こうした情報は町の広報で私も知っており、昨日は思い立ってどんな方かお会いしてみようと出てきたのです。でも、今はあれも、これも聞いておくべきだったと取材力が落ちたことを嘆いている始末です。しかも、聞いた話の一部も完全に忘れてしまってもいます。最近は失語症もあって認知力が日々衰えてきているのを思わずにいられません。
(更に進むと東屋があります)
しかし、今更嘆いてもどうなるものではありません。また、オープン後にでも散歩がてらに訪ねてみましょう。そして今後の意欲を大いに語ってもらって“元気”を頂くことにしましょう。
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