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下平塚の馬頭観音 ― 2021/06/12
ユーカリ(マップA)を見てから”水下~見高街道”をどんどん進みます。百塚の四辻を過ぎ、更にその先の下平塚の馬頭観音碑の所(マップのB)で足を留めました。年配のご婦人が石碑の上部で掃除をしていました。そこはずっと上に広がる南斜面の畑の入口です。
声をかけてから、馬頭観音碑について聞いてみました。実は4つある石碑の一つが何であるか判然としないので、この道を通る度に疑問に思っていました。他の3つは何とか読めても、もう一つは文字が刻まれていたのかどうかさえ分かりません。石碑などは多年にわたる風雨によって浸蝕されてしまうのは仕方ないことですが。
果たして、ご婦人はその点はわからないが、奈良本から水下のミカン農家に嫁入りしてから、この場所に碑があること、この場所でヒヅメを点検したり取り替えたりしたこと、そしてその後もこれらの石碑は水下の近くにあった馬頭観音を集めたものと聞いたことがあると言います。
それから、最近ではイノシシがこの辺を荒らしまわり石碑の土台まで崩してしまったことがあって、近所の左官屋さんに修復してもらったそうです。役場に話を持って行ったが埒が明かなかったと嘆いていました。
この道は牛馬が通った古くからの農道でもあり生活の道でもありました。一つの目印としても石碑が立てられたことは想像に難くないでしょう。海岸通りとは別に水下から見高へ抜ける街道みたいな道だと、幾度となく通っている私などには思われます。言うなれば歴史を刻んだ道ということです。ですから、道路の保守・維持は欠かせないはずです。 つづく
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