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孫が来た!2011/01/04

城ヶ崎遊覧船乗り場


孫が来ないと寂しい。でも、来たら来たでウルサイし疲れます。ですから、外へ連れ出すのが一番。今回は城ヶ崎海岸で一日。そしてもう一日はイチゴ狩りで過ごしました。

国道135号線を伊豆高原まで行き、グランパル公園のとなりの「旅の駅グランパルポート」で食事をしたあと、城ヶ崎遊覧船乗り場へ。正月二日目とあって、人出は少なくありません。

結構波に揺られて30分くらいのあいだ、城ヶ崎の岸壁を海側から眺めることができ、また、大室山や遠笠山、万二郎岳などの空に浮かんだ見事なパノラマを楽しみました。この日は最後に片瀬白田の“花いっぱい温泉”で締めました。


二日目は稲取の志津摩に新しく出来たハウス、金指園でイチゴ狩り。息子の車で135号から直接乗り入れしました。高設式植え込みのため、楽に摘み取れます。大粒で格好よく、甘いイチゴでした。締めは徳造丸でキンメの食事。

イチゴ狩り


今は、孫二人の嵐が過ぎ去ってやれやれです。でも、ばーさん、じゃなかった、バーバと二人だけになってポッカリ穴が開いたような・・・。




神福竹2011/01/05

神福竹


稲取は四つの地区に分かれ、各地区にはそれぞれを代表する神社があります。そのうちのひとつ、スサノオ神社への初もうでは孫たちと3日に済ませましたが、三島神社と八幡神社へは本日参拝してきました。残る入谷・水下の山神社と愛宕神社はいずれ近いうちに詣でるつもりです。

西町の三島神社の前にはシメナワ(注連縄)をまとったような細長いものが2つ置かれていました。多分、これが神福竹というものなのでしょう。神福竹はどんど焼きの真ん中に立て、正月飾りや門松などを周りに置いて燃やすんだそうです。

「稲取の神福竹は当初漁師による姫(弟橘姫))の供養祭祀として始まり、古くて利用できなくなった漁具等の感謝供養をして共に燃やして、海中から姫を迎える『迎え火』として行われてきたといわれています」――金指徹著「稲取風土記」より

どんど焼は毎年1月14日に行われるそうですので、一度見ておきたいと思っています。ただし、未明のころに行われるそうですから、早起きできるか心配です。




寝姿山のお顔へ2011/01/07

寝姿山の”まつ毛”


下田の寝姿山は口がチョコンと付いて、睫毛が長く魅惑的な顔をしています。先月下田富士に登ったとき、ある男性からこの山(武山?)への登山路があると聞いて、是非とも近いうちに登ってみたいと思っていました。

新下田橋を渡り左に旧下田街道に入って間もなく、ポツンとある家の向かい側に細い山道がありました。街道とは逆方向に武山を右から巻くように続いています。この家の犬に吠えられたこともあって、この場を通り過ぎ、ロープウェイの直下の先の自販機のある町工場の前で、折しも車から降りた人に武山への取り付きがどこかと訊いてみました。

すると、この先にも道があるけれども、”首”へ出る道で、あの”頭”に直接登る道は先ほどの山道だと言います。ただし、道がはっきりしているかどうかは分からないとのこと。そこでその山道入口まで戻ると、あの犬は今度はおとなしく黙って見ているだけです。話し声が聞こえたのかも知れません。

さて、勇躍してこの道に入ると、意外と手入れされて歩きやすいことから期待感が一層高まりました。しかし、それも束の間、すぐに金網戸でゴーストップです。でも先に道は通じているので、ここは石垣を飛び越えて中に入りました。

立ち入り禁止の看板に目をつぶって先へ進みます。ところが、間もなく道は国道の方角に下る地点に来ました。時刻は10時50分。ここから高みを目指すことになります。

5万図では山頂から南西に窪んだ斜面が読み取れます。この斜面には至るところ大岩がゴロゴロしていました。しばらく北東の方角に斜面を攀じていくと、コンクリートの土塁が目に入ってきました。埋め込み標には”昭和53年土留”と書かれています。

土塁


さらに木や岩につかまりながら上へ行くと、“5”と書かれた大岩がありました。工事現場の何かの記号なのでしょうか?とにかく、こんな急斜面での工事はさぞ大変なことだっただろうと想像しながら、上を目指します。

途中から左前方に尾根が目に入り、そちらへ移動してゆきます。岩尾根に立ったのが11時半でした。尾根の先端にはあの美人の睫毛岩がそそり立っていました。眼下に稲生沢川と下田市街が広く見渡せます。前方の下田富士は下界で見るほどの存在感はありませんでした。

”まつ毛岩”


小雪が舞う“睫毛”でした。その岩によじ登るのはそれほど難しくはなさそうです。でも、最近は高度感の免疫がなくなって、もはやそこまでの勇気は出ません。若かったら、登っていたことでしょうに。

この尾根にはもう一か所、展望が開ける場所がありました。その小岩が実はあの”おちょぼ口”です。そこからはロープウェイ山頂駅が間近に見えました。(つづきはまたあした)

ロープウェイ山頂駅




寝姿山のお顔へ(つづき)2011/01/08

さあ、これで今回の目的は達成できました。あとは“首”の部分まで下らねばなりません。ここまで来れば先ず大丈夫だとは思いながらも、この先の道に一抹の不安があります。

尾根をたどると、この山の山頂と思われる大岩の周辺にコンクリートの礎石が3個(多分4個)残っていて、矢倉がかかっていたことを思わせます。付近に電柱が横たわっていました。この山の一番の高まりのようなので、一応、よじ登ってこの岩の天辺に立ちました。

寝姿山のあご?


さて、前方に急な下り坂が見えてきて身構えたところ、トラロープが下る位置を教えてくれているその先がシダ類のブッシュの中に消えているではありませんか!やはり簡単には下らせてもらえません。


それでも深いシダの中を泳ぐように、おそるおそる一歩ずつ手さぐりならぬ“足さぐり”で下りてゆきました。かなり急なしゃめんです。ロープウェイ山頂駅と武山?との鞍部手前に展望台のような丸い堂がありましたが、これは今は使われていないようです。

鞍部は峠でもあり、下りてきた道の向かい側は石段がロープウェイ山頂駅までつづいており、海側に幅広い道が白浜方面に向かっています。そして、山側には山道が下っていて、藪の中に消えていました。恐らくこれが旧下田街道をもう少し上ったところに取り付き点のある道なのでしょう。

ロープウェイ山頂駅で熱いコーヒーを楽しみに石段を上がってゆくと、そのわずか手前の看板に、“これより先は600円の入園料が必要です”とありました。下からよじ登ってきた心意気と、600円の料金との違和感で、300円ならまだしも、という思いから敢然と元の鞍部に戻ることにしました。熱いお茶なら、テルモスにまだ残っている!

下山は寝姿山を南から東に巻く道を選びました。しばらく行くと、山の神の新しい標柱が立っていたので少し山の中に入り、小さな祠の前で手を併せてきました。祠は最近新しく置き換えられたようで、古い祠の屋根の部分が傍に残っていました。寝釈迦の裏で古来の神様が守っている神仏習合の図です。

山の神


下田港からあまり離れていないところに出たらいいな、と思いながら下った先は下田ビューホテルの近くの国道135号でした。整った歩道を気分よく下田駅へと向かい、途中、外浦海岸の浜辺で遅い昼食を摂りました。風は穏やかで、垂れ込めていた雲もだんだんととれ始め、幾つかの珍しい岩礁を眺めながらの至福のひとときです。

外浦海岸


浜辺を散歩する二組のペアの姿が消えたあと、私もその後を追ってみることにました。磯浜を北へ半周する道は素晴らしい遊歩道です。この道は大勢いの人が年数をかけて通って出来た道のようでした。

磯で巻貝のようなものを集めているオバサンがいました。結婚して50年が経つと言っている割には若々しく元気な方です。黒のりがもうそろそろ解禁されるということでしたが、フノリと比べて岩への付き方が少なく、採取は大変なように思われます。

白浜が白くてきれいなのに、昔はもっと白かったと言います。事実だとしたら、環境の変化を疑わなければならない由々しき問題です。それにしても、この砂浜は肌理の細かい砂がびっしりとしたもち肌のようで、波打ち際でなくとも、歩いても全く沈み込まないのには驚きました。天然の素晴らしい恵みは大事にしたいものです。

磯を回ってゆくと、よく鬼の洗濯場と言われるような平らな岩礁に出ました。これは千畳敷と言うのだと、今日志津摩の徳さんに教わりました。見事な千畳敷でした。

千畳敷



国道135号にのぼりかえして、あとはひたすら下田駅へ。(完)


沼津川の湧き水2011/01/09

外浦海岸


民宿「やっさか」のご主人から以前、沼津川のことでお話しをうかがったことがあります。その後、沼津川にも湧水があったことを知り、それがどこなのか気になっていました。

きのう橋の上から沼津川を覗いているご主人にたまたまお会いしたので、その辺を訊いてみると、民宿の裏の林の中に湧水があったことが分かりました。この湧水は飲料水や畑の水として、付近の人たちの生活を長年に渡って潤してきました。下のテングサ洗いの水源にもなっていたのです。

新国道がここにできる前は大雨が降ると、熊が沢の水がどっと押し寄せて被害は少なからずあったそうで、上流に堰堤ができてからは大川のほうへ流れ込むようになり、沼津川はその後は涸沢になって心配はなくなったとのことです。

しかし、この湧水を使ったテングサ洗いは暫く続けられたのが、日大病院からの排水溝がこの場所に落ちてから使えなくなったという話は前にも聞きました。現在は別のルートから引いた水を使っているようです。

「やっさか」のご主人がこっちへ来てご覧というので、「さくら介護」の駐車場の奥の柵へ寄ると、畑の中に数本の枝垂桜がありました。これは花桃で、10年前に伊豆高原で買った苗木を植えこんだものがこんなに立派になったと言います。4月になれば咲き始めるので、覗いてみたらと勧められました。楽しみです。