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’やっさか’2011/04/10

ハナモモ


今朝は‘やっさか’のオバアチャンがちょうど外出するところを見かけるや、さっそく声をかけて訊いてみました。オバアチャンの実家が、実はすぐ近くの民宿‘やっさか’なので、その名前の謂われを訊いてみたかったのです。

何でも、昔、親戚にお祭り男がいて、祭りだというと飛んでいっては大騒ぎ。“やっさかどっこい”とやって人気者だったそうです。それがいつの間にか屋号になったという他愛のない話です。


「ここじゃあね、あだなで呼んでいたのが、いつの間にか屋号になったというのが多いんだよ。あそこの家は‘カボチャ’と言うんだけど、カボチャが好きで好きで東京まで買いに行ったくらいの人がいた。カラスという屋号もあるよ」

あざな(字)が屋号になったのは分かるけど、あだな(綽名)が屋号とはおもしろいですねえ。散歩から帰って女房殿にご注進におよんだら、「このあいだ、葬儀場の入り口の看板に亡くなった人の名前がカボチャって書いてあったわよ」ホントかね?

まだ冷たい風が吹いていた先月の初めのころ、‘やっさか’のご主人が、4月になったら綺麗に咲くから見るといい、と教えてくれた宿の裏庭のハナモモが今満開です。ご先祖さんのお祭り男もこのハナモモを見て、あの世で‘やっさかどっこい’と踊っているのでは。