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平並ハイウェー2013/12/02


冬の戸外は赤や黄色の原色が似つかわしいですね。心が温まります。今朝は平並ハイウェー(クリンセンター~入谷)を歩いて、そんな風景を幾つか見つけました。

 


大峰山が望める「水生の庄」の脇の落葉高木もその一つです。この旅館からは“大洞(おおぶら)”の谷に広がるミカン畑が一望できます。黄色と緑の原色です。
 


竹林の黄葉は遅いようですが、この写真の趣きは悪くないですね。それから、少し入谷方面に進むと稲取保育園農園があって、その手前のカキのダイダイ色が見事です。背景の一号鉄塔の山が色さまざまに燃えています。

 




現在盛んに工事中の入谷まで降りて来て、民家の庭先のドライブウェー入口から大洞方面を振り返ると、ミカンの黄色とクヌギ林の色づきがこのお宅の庭のたたずまいを含めて秀逸に感じられました。今コウテイダリヤが満開で見事です。

 

平波ハイウェーは一年を通じて静かな散歩道です。



オナガバチ2013/12/03

オナガバチ
「蜂の武蔵は死んだのさ〽 」
ハチと言えばスズメバチです。刺されると人も死ぬことがある恐いハチです。それからミツバチにも毒針があるんですね。「ミツバチマーや」のイメージがあるものですから、ミツバチは安全だとばかり思っていたのに。もっとも、養蜂家が完全武装している姿を見れば安全でないことがわかるでしょうにと、お叱りを受けそうですが。

この間、ある食堂で奇妙なハチを見つけました。長い針のようなものが尻から出ているのです。針のようなものは頭から出ているものと漠然と思っていたのですから、お恥ずかしい話です。認識不足が二つも重なれば、もう「生きもの稲取紀行」を語る資格はありませんね。

とにかく調べてみると、オナガバチの仲間であることがわかりました。この長い針のようなものは実は産卵管でした。従って、これはメスであり、オスにはこの管は無いということになります。

こんな長い針を木の肌に挿しこんで、中にいるカミキリムシなどの幼虫に卵を産み付けるんだそうです。つまり、卵は孵るとそうした幼虫の栄養を吸い取って大きくなるのです。言ってみれば、寄生する昆虫というわけです。

そう聞けば、このオナガバチを人間から見て益虫に出来ないものかと考えたくなります。ミカンの木の大敵、カミキリムシを退治するのに最適な昆虫ではないですか。

ついでに、一度刺したら必ず死ぬのはミツバチだけなのだそうですね。ミツバチの針の先端は刺したら抜けない構造になっているとか。一番恐いスズメバチのほうは何度でも刺すことが出来るそうですよ。

再び迂回路から風車の丘へ2013/12/04


白田の東泉院から迂回路の水道第2中継所へ上がる道は、古来一本の細々とした道しかなく、先日歩いた「矢入りの石」から第2中継所へとほぼ直線的に上がっていました。現在は理科大学の保養所経由の車道が回り込んで中継所へと続いています。


今朝はその車道と古道が合流する地点の字平土(ひらと)で70歳前後の方からお話しを聞きました。ここがちょうど下から上がって来ている古道の出口だ、と教えていただいた所は酷いヤブでどうにも歩けそうもありません。先日、その古道のほんの一部分の入り口を回避して正解だったとあらためて思ったことでした。
 


ところで、この方は小学校時代に第2中継所から風車の丘へ上がって、細野高原へ行ったことがあると言います。ただし、「山の神さま」の存在は知らないとのこと。やはり源八山の尾根筋に上がって風車の丘を目指したのでしょう。
 


今回、「腰山」の様子を探索しようと思って出て来たのですが、迂回路に出て源八山の尾根が見えてきたところで、急に気が変わって風車の丘へまた登ることにしました。取り付き点は前回より標高が少し低い所です。そこには小さな石段が数段だけ上へ続いていました。以前から気になっていた石段です。

 


石段を上り暫くして、“大俎板石”のあたりから有難いことに道が北へ続いていました。山腹を同レベルに“へずった”道です。最近歩いたと思われる人の足跡がありました。すると、前方に小屋が樹林の中に見えてきました。周りにミカンの木はありません。造林小屋でしょうか?勿論、今使われている様子はありません。
 

<俎板石?腰掛石か?>


その後、暫く下の迂回路とほぼ併行に進み、尾根に乗る寸前で道は途絶えました。多分、この尾根の末端に例のゴルファーの別荘があるのでしょう。でも、ここは逆に尾根に乗って風車を目指します。
 


尾根に乗ると、大石がゴロゴロと上に続いていて、前回出合った尾根に続いていると想像されました。尾根を忠実にたどってゆくと、3本の木を三脚にしたと思われるのが横倒しになっています。針金が三方に伸びて三脚に設定したことを物語っています。さて、何に使ったのでしょう?

 


<三脚?>

かなりの距離、石ゴロの尾根を登ったと感じ出した頃、突然、常緑の美しい雑木林が出現しました。しかも、下草が全然ないので歩きやすく幸せな気分になります。そしてヒメシャラとヒノキの混合林がその次に現れました。見事ですが、シカが木肌を食い荒らした痕が残念です。

 



そして間もなく見覚えがあるL字鉄柱や赤ペンキを見つけて、前回のコースに合流したことがわかりました。その後は間伐倒木帯を迂回したりして再び美しい植林の尾根を行き、左右に風車や天城山の尾根が見えだしてから、最後に美しい楡の木との再会を喜びます。それからは暫くススキの茂みと格闘し、ついにグライダーのプレーゾーンに這い上がったのであります。

 


今日も一人のグライダーマンに会いました。伊豆高原から来たとのこと。今朝は風速が5mしかなく、動力を備えていないこの機体では墜落覚悟だったが、その後、10mくらいに上がったので楽しめたと言います。先月見つけた、浅間山の西尾根で機体がバラバラになった遭難現場を思い出したのでした。


ゴルフの練習2013/12/06

稲取保育園の隣に大きな野球場があって、ときどきここで熱戦が展開されているのをよく見かけます。そして、その北隣に多目的グランドがあります。

東伊豆町には野球場、多目的グラウンド、そして新グラウンドの3つの運動場があります。町のHPによると、多目的グラウンドはサッカー・陸上競技、新グラウンドは野球・ソフトボール・ゲートボールがそれぞれの使用可能種目となっています。

しかし、実際には新グラウンドでサッカー競技が、多目的グラウンドでそれ以外の競技が行われています。単なる名称の間違いか、使用目的が変わったのかわかりませんが、いずれにしても正しく表記して欲しいと思います。

ところで、野球場の北隣にある多目的グラウンドで、ときどきゴルフの練習をしている人がいます。クラブを振り回してゴルフボールを打っています。近くに車が駐車していると、たいていがこういう人たちです。見るに見かねて、注意いたしました。前にも別の人に注意したことがあります。

飛球の恐さはゴルフ場で経験したことがある私はよく知っています。友人が打ったボールが私の頭を直撃してきたのです。この時は際どくも咄嗟に体を投げ出して事なきを得ましたが、もし避けきれなかったら、どうなっていたかわかりません。今でも思い出すとゾッとします。

その時私は友人の真横10mくらいの所にいました。目標のピンの位置は縦の方角です。つまり、友人の打った球は目標方向から90度も違った真横に飛んで来たのです。まったく信じられないことでした。

この話は極端だとしても、ゴルフでは何が起こるかわかりません。ですから、クラブを振り回すなら、ゴルフ場か練習場でするべきなのです。また、広いフィールドに誰もいないからやってもいいではないか、などという弁解はとんでもない独りよがりです。そんなことをしているところへ誰が近寄ろうとしますか?危ない運動場だから人が寄り付かなくなるのです。

私はよく風車の丘や浅間山に登りますが、年配のご夫婦と思われる一組がこの運動場で手を組んで歩いているところを2度見かけました。男性が足の悪い女性に肩を貸して歩行訓練をしているようでした。

どうか、こういう方々の運動の場所を取り上げないでください。ゴルフの練習をするのでしたら練習場が近くにあるのですから、お金を払って練習してください。ゴルフはそういうスポーツなのですから。

もし、今後もゴルフの練習をするような人が絶えないとしたら、行政当局は何らかの手を打つべきだと思います。

カブトムシの幼虫2013/12/08

水下のTさんは昭和24年生まれ。ひところ道端でよく彼に出会いました。単車に乗って枯れ葉集めをしていたのです。集めた枯れ葉は畑の上に敷いたり、堆肥の材料にしていました。

最近、彼の姿を見なくなったと思ったら、今朝志津摩からの帰りに天神原に回ったところ、畑の土を掘り起こしている彼の姿を見つけました。少しやつれた顔に皺を寄せて、人懐こく笑顔を向けてくれました。

この細長い畑地は夏の間、藪に覆われて以前の手入れされた畑の面影がまったくありませんでしたが、今は見違えるほど綺麗に除草されて立派に生き返りました。「兄貴が入院していたんでねえ」彼はそう言って弁解しました。畑仕事どころではなかったらしい。

私は彼の弁解に深追いはせず、わずかひと月もかけずに畑らしい畑を取り戻した彼の努力に頭が下がりました。「その辺の菜っ葉、持ってきな」と云われても、そんな汗の結晶をどうして横取りできますか。

「いま、畝を起こしてるら。オレの畝は背が高いだろう?お天道様に少しでも近寄るためら」彼は背を高くすれば、太陽にその分だけ近づくことによって太陽のエネルギーをより多く享受でき、その結果、より美味しい作物が穫れると考えています。オレの信念だと。

そのためには先ず、豊かな土壌が必須である。だから枯れ葉集めが基本なんだと言います。「サクラの葉っぱは未だ落ち切ってないね。それとシイノキがいいんだ」また、松はそれ自体、熱があるから肥料や堆肥に良いと言う彼は、以前、熱海で仕事をしていたらしく、農家の出身ではありません。

そんなわけで、畑仕事をするについては100冊の本を読んだよ、と笑っていました。中には彼の記憶違いもあるでしょうが、彼なりに体験で得た知識が口をついて出てくるのでした。

彼の畑を見ると、ところどころに盛り土がしてあります。その盛り土を手で引っ掻きながら彼が言いました。「この土は手で簡単に崩れるら。こういうのがジャガイモにはいいんだよ」

彼は更にその土を引っ掻いて深く掘ると、大きな白いサナギが現れました。これはカブトムシだそうです。「この間、引っ掻いたら、100匹も出てきたとのこと。彼は100という数字がお好きなようです。カブトムシは稲取では“みやま”と言ったり、“カブ ”とも言うそうです。それから“ひらがた”というのが値打ちがあるようです。

暫くぶりに会った彼はあご鬚を生やし、年よりじみた顔に見えましたが、そんな話に興ずる彼の目は少年のように輝いていました。純な心の持ち主だなと思ったことでした。