稲取保育園児の作品展 ― 2014/02/01
稲取保育園の園児たちとは散歩中に過去何度か会っています。稲取のクロスカントリーコースでカケッコしているところや、保育園農園で種まきをしているところ、どんど焼きを楽しんでいるところ、そして小学校のマラソン大会を応援しているところなど、町内の色々な場所で天使たちの笑顔に接してきました。
きょうはその天使たちの作品展が開かれていると聞いて女房殿と一緒に保育所を訪ねてみました。正門の前に「いなとりほいくえん さくひんてん」の看板があり、「ひかりとかぜをかんじて」と副題が添えられていました。園内に入るのは初めてのことです。
職員の方々に迎えられて教室に入ると、何と20号キャンバスはあろうかと思われる絵がずらりと並んでいるのに目を奪われました。これは去年、池田20世紀美術館で催された模写展に参加したときの作品で美術館から団体賞を受賞しています。また、「全国児童画コンクール」で毎日新聞社から園児2名が表彰されています。
当美術館所蔵の名画の前で先ずじっと鑑賞してから、2時間で描きあげたと説明を受けましたが、時間をかけて作品を見つめてから制作に取り掛かったと聞いて、これは園児たちの本物の心の絵だと思いましたね。
隣の部屋には普段からよくお絵かきした作品が並んでいました。私が興味を持ったのは。個々の園児の視点からタイトル(「たのしいおはなし」、「どうぶつのもり」、「ともだち」など)を付けて、それぞれの冊子にしているという点でした。園児が何に関心を向けたのか、詰り、一人一人の個性を大事にしているのが窺われて感心いたしました。
他にも“小物”の作品がたくさん展示されて時間を忘れました。例えば「ラキュー」とかいうブロックを使った作品、保育園周辺の森や野原で拾った木の葉や実などを教材にしたもの、貝殻をくだいて絵に張り付けたものとか、多種多彩な作品には正直、目を見張りました。
習字にしても、いつのまにか筆で自分の気持ちを表現出来るようになったというのが素晴らしい。筆で書いた俳句がその成果の一つとして展示されていました。
極めつけは「カプラ」という小さな積み木で作った大きな船と、丸太で作ったガリバーが横たわっている不思議な世界。この船に乗ってガリバーの冒険が始まるのです。毎日絵本の読み聞かせで聞いたお話しが園児たちの頭の中にイメージされている、というのがこの作品の根底にあると先生が熱っぽく語ってくれました。「エルマーのぼうけん」などは内容が豊富な作品で、細切れで読み聞かせしても子どもたちは連続して物語を記憶しているとも聞きました。
この展覧会の作品を前にしてその表現の豊かさに驚くと同時に総じて、豊かな人間性を持った園児たちの限りない可能性をも感じました。そして、ここに方向性を見出した保育園の先生方に深く敬意を持った次第です。金。土、日の3日間の開催が今日で終わってしまうのが残念な気がしています。
作品展スライドショー ― 2014/02/02
大腸がん手術 その13 ― 2014/02/02
03:50 目が覚めた。約3時間眠れたのでホッとする。ベッドで日記を付ける。
04:15 再び寝込む
05:30 覚醒 少し気持ちが悪い。現在飲んでいる薬は2種類の痛み止め(一つは胃の働きを促進させる。もう一つは胃壁を保護する)と、便を軟らかくする薬。すると、気持ち悪いのは現在飲んでいる薬のせいではないということになる。抗がん剤は一切飲んでいない。
06:00 照明点燈
07:00 朝食 食欲はなかったのに、結構食べられ、ついに完食。
08:45 I先生の回診 近々退院出来るとのこと。
11:00 久しぶりに髯を剃る。
12:00 昼食 依然として粥めしだが、ほぼ完食。便通あるも相変わらず血便。
午後、I先生来て残りの分抜糸。退院時期について相談する。
結果
退院は明日土曜日昼食後とする。
外来予約 1月24日 傷痕の状態確認
外来予約 2月04日 検体の検査結果
18:00 夕食 90%完食
20:00 体温 36度ちょうど 血圧159
24:00 21時の消灯からテレビを見たり音楽を聴いたりした後、23時頃就寝したが眠れず。ついに睡眠薬をリクエスト。
退院 ― 2014/02/03
1月18日(土) 退院の朝を迎えた。
06:00 睡眠薬の威力は凄かった。0:00から06:00までの間に一度オシッコで起きただけの熟睡。今朝はすっきりした気分。あの地獄の夜は何だったのか・・・。
08:00 朝食 すべて平らげた。でも、その後、便通なし。
09:00 シャワー浴 久しぶり
10:00 女房殿来る
11:50 1Fで退院後の食事指導を受ける
12:30 昼食
13:00 退院手続き これにて約2週間の入院生活から解放され自由の身となった。しかし、外科治療自体の予後のことや、腫瘍を切除したとはいえ、がん細胞の体内への浸潤度如何など、まだいろいろ問題を残している。現在は仮釈放といったところか。
1月19日(日) 退院翌朝、血便が影を消した。
1月24日(木) 夕方、再び血便 以後、現在(2/03)まで続く。
精密検査の結果 ― 2014/02/04

本日病院へ行って検査結果を聞いてまいりました。私の場合、進行ガンですので、ガン細胞がどこまで浸潤しているかが重要な問題です。
主治医からは専門的な話は聞けませんでしたが、提示された結果は次の通りでした。
1. 切り取ったリンパ節すべてに転移は認められなかった。数値は 0/17
2. 深達度(浸潤度)はSS これは、腫瘍を覆う筋肉を越えて浸潤している、つまり大腸壁まで達しているということ。
この結果から、ガンの進行度合いは主治医の予見どおりステージ2でした。この場合、再発率は一般に10~15%で、主治医のグループによるデーターでは殆どが完治している(生存率5年以上)とのことでした。このステージ2では抗がん剤の治療は行わないという結論です。
ネットで調べてみると、他の臓器への転移が確認されていない場合でも、敢えて抗がん剤を使うことに由って再発を防ぐ効果を期待出来るとしているサイトがありました。一方、使ったほうが有効か否かは世界標準としては未だ確立されていないというサイトもあり、この点については私の場合、主治医の指示に従うことにしました。
今後は3か月に一度、血液検査を行い、CT検査は1年後で良いとのことでしたが、CT検査はとりあえず、3か月後に行い、その後は半年ごとに行うということで合意しました。今後の推移を注意深く見守るということです。
それから、血便が続くことについては時間の問題であり、特に心配することはないとのことでした。外科手術後の薬については、ガスモチン錠(胃炎などによる吐き気、食欲不振、腹部膨満感などを改善する薬)とマグラックス錠(便を軟らかくし、便がでやすくなる薬)の毎食後の服用は当分続ける。ロキソニン錠(炎症による痛みや腫れを和らげ、熱を下げる薬)とレバミピド錠(胃の粘膜を保護し胃粘膜の病変を治療するくすり)については腹部の疼痛時に服用していたのを今後は中止するということでした。
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