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「やはり野に置け蓮華草」 ― 2015/05/01
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“陽光みなぎるみ空のもとに、
鎬(しのぎ)をけづるよ、攻守の二軍 〽 ”
5月の強い日射しを浴びながら野山を歩くと、つい思い出してしまう歌の一つです。この「野球の歌」は旧制の高等小学校唱歌の中に載っていて、戦後の新制教育を受けた私どもには無縁の歌ですが、多分、ラジオから流れてきたのを繰り返し聞いて覚えてしまったものと思われます。
例によって“ふれあいの森”に上がれば、緑いっぱいの木々に囲まれて、強い生命の息吹を感じないではいられません。緑だけではなく、野鳥のさえずりがあけっぴろげに、伸び伸びと、そして清らかに頭上に響き渡って、五感が更に研ぎ澄まされリフレッシュされるのを感じます。
今朝は嬉しいことが二つありました。一つは、あの谷に捨てられた大量のミカンが一つ残らず綺麗に片づけられ、姿を消していたことです。あの深い谷に下りて収集を余儀なくされた方々のご苦労を思うと、頭が下がります。また、適切な指示を出していただいた方には心からなる拍手を捧げたいと思います。
ただ、残念なのは、その他の粗大ごみが依然として残っていることです。でも、これとても、いずれ次の機会にでもクリアしてくれるものと信じています。
もう一つ。去年の5月に見つけたエビネランが今年もあの、同じ場所に咲いていたことです。過去一年、この道を歩いて見つけた人たちもいたでしょうに、それぞれの優しい心遣いが偲ばれて、やあ、嬉しかったですねえ。「やはり野に置け蓮華草」とはこのことでした。
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