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奈良本峠から大川 その2 ― 2016/03/30
続いてMAP④から⑤の三角点へ向います。2.については嬉しい結果が出ました。
奈良本峠ではお地蔵さま等の石仏群の前で頭を垂れた後、北川方面へ向かいます。間もなく先日訪ねた184.2mの三角点があるはずの高台へ上がりました。立派な給水塔があって、東側に円満院の本堂の屋根が下方に隣接しています。
< ⇑ 入口には立派な給水塔(これは井戸のようです)>
<三角点はこの畑の海側(左手)にあります>
畑の中へ入るのはこれで二度目。もう一度周辺を探そうというわけです。しかし、荒れた畑は草茫々で、鍬でも使わないと探し当てるのは至難の業に思えました。一応また畑の隅々まで歩き回って引き上げることにしました。実は先ほど峠から降りてきたら軽乗用車が1台道端に留まっていたので、野良仕事に来ている方だったらこの辺りの土地のことはご存知だろうと、この方に訊いてみようというのが頭にありました。早速、この車の横からミカン畑に上りました。おばあちゃんとその息子さんと思われる二人が草刈りをしています。
思った通り、おばあちゃんの口からあの三角点の畑の所有者名を聞きだすことに成功しました。そして、畑の所有者は最近他界したことと、その息子さん夫婦が近くに住んでいることがわかったのです。教えられた通り、その方のお宅を訪ねました。
事情をお話しすると、息子さん(と云っても私と同年輩くらいの方)は三角点の場所をご存知だったようで、彼が知っている限り三角点標石を掘り出したことはないし、またそうした行為をしてはならないことは知っていると言います。そのうえ、現地で探してみようということになりました。まったく予期していなかった展開で、ただただ恐縮してご好意にすがることにしました。
彼は畑に入ると、あの三角点標柱が横たわっている場所へとまっすぐに歩み寄りました。しかし、何分にも荒れた畑地です、表面を点検するだけでは姿を現しません。彼は目ざとく近くに転がっていた長い鉄の円管を手にして白い標柱の周りを突き始めました。
しばらくそうしてから、やはり無理だろうなと思った矢先、少し手応えがあったようで、やおらその部分を掘り始めました。するとどうでしょう、土で汚れた石が現れたではありませんか!表面に十字の印が三角点標石であることをはっきり示していました。
私はすかさずその鉄棒を受け取ると、その周りを掘り進めました。現れた文字は「基」で即ち「基本」でしょう。そこで角度を変えて掘ったら、「三等」の文字が現れ、四等と想像していた私の予想は外れました。こうしてついに184.2mの円満院裏の三等三角点がまさに日の目を見たのであります。
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