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”実生(みしょう)”とは?2017/11/22

<一望閣と、おおみよの尾根>
Oさんの畑に新たにミカンの苗木を植え付けたのは4,5年前のことでした。今では青々と繁って枝を伸ばしています。若木ですから色つやも樹の勢いも感じられます。久しぶりにお会いしたOさんの“講義”が始まりました。

ミカンはその個体自体の種から栽培するのは難しいと彼は言う。樹そのものが成長したとしても、結実するまで数年以上もかかるか、結実を期待できない場合があるらしい。この種を播いて実ができたものを実生(みしょう)と言うのですね。品種改良にはこの実生の方法を使うのだそうです。しかし、ミカン農家がミカンを栽培するには、カラタチの台木に接ぎ木した苗を使うのが今は一般的なんだそうです。

Oさんの畑ではミカンの木は早生ミカン、きよみ、ぽんかん、ニューサマーなど多種多様です。これはなるべく年間を通じて栽培できるように時期をずらす目的もあるようです。4,5年前に植えた「きよみ」が今はもう背丈2mを越えています。勿論、枝には青いミカンがぶらさがっています。この実が更に大きくなって色づくと収穫期を迎えるわけです。早生ミカンのエリアは収穫を終えて果実の姿はありません。色づきかかったミカンはポンカンか青島でしょう。「はるか」だったかな?