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ムカイの漁師小屋で彼に会ってから4日目の今月14日の午後、私は軽い散歩に出た。彼から聞いたヤツガシラに会えるといいな、と思いながら文化公園に来てみたのだった。しかし残念ながら公園の芝生はサッカーに興じる子供たちが占拠していた。元気良い声々が飛び交っていた。また来ればよい、と即Uターンして役場前の「こらっしぇ」に来て缶コーヒータイム。私の軽い散歩の帰りは天王坂を上るのがいつものことだが、今回は第5分団器具置き場前から「上の山」を上ることにした。実は、先日、天王さんの大鳥居前で大ザルにキバを剥かれ恐い思いに遇っていたのだ。
この道は10年ほど前に地震や津波の被害から逃れるため、「上の山」へのエスケイプルートに指定されていた。過去に何度か往来したことがあった。特に上の山台地に町指定の遺跡探しをしていた頃にはよく探して歩いた。当時は精力的に歩き回り、人を見つけては質問の矢をいろいろと放っていたものだ。おかげで知り合いもでき、宝ともなっている。
さて、この道の途中には稲取港を直下に見下ろせる優れたビューポイントがあり、そこに立てば暫し時を忘れるほどである。途中、お稲荷さんの祠の所で道が二手に分かれる。この日は久しぶりに左の道を取った。このコースは右の道より急斜面にあり、しかも雑草が所々で石段を覆っている。階段はコンクリートの石段で右コースと同じように幅が狭く、しかもその左半分が斜道で右半分が石段になっている。そしてその雑草を避けて左一歩から右2歩目に移った時、運命は決まった。突然バランスを失って後ろによろけ、咄嗟に体を右に捻って手をついたが、うまく体を立ち上げることが出来ない。右腕に力が入らない感覚があった。再度試しても動かない。そこで逆さまになった体を引きずるように下部へ動かすと、右腕に力が入り漸く上体を立て直すことが出来た。気が付くと、両手共に血だらけ。特に右手親指の付け根の辺りに見たことがない深い穴が空いていた。ただし、こちらの方は血が湧いていないし、痛みも感じていない。それだけに不気味な気がした。
ハンカチで血を拭い、これまで触ったことがない手すりに初めて手をかけて、バランスを保ちながら石段を上り詰め、国道に上がると這う這うの体で帰宅した。直ちにタクシーを呼び、今井浜病院へ直行したのだった。右手の治療は親指を6針も縫って終わった。医師によると、皮下組織を貫いて骨にまで達する深傷だったが、レントゲン検査では特に問題はないとの診断だった。全治は2週間~一カ月。
親指の根元辺りは母指球というのだそうで、他に薬指の第一指節の右側面、人差し指第2指節の表面、そして上腕の擦り傷を含めて右腕は合計4か所。左腕はいずれも手の平で、手根(手首に近い手の平の盛り上がり部分)、そして親指第1指節の表面の2カ所。それから右脚付け根部分に打撲傷、側頭葉に打撲傷小、右頬に引っかき傷、左額の目の近くに打撲傷あり。すべては先日のエイシンさんに指摘されたハンドフリーの原則を軽んじたことから招いた災難だった。左手にカメラを携行していたのである。右手を動かすと、打撲したせいか痛みが走る。週2回の病院通いを余儀なくされてしまった。あー・・・。おわり
























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