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ワルナスビ ― 2015/08/01
みかんワイナリーから稲高にかけて歩道を下っていったら、キンモクセイの香りが鼻をついてきました。おや、もうそんな季節かと首を巡らします。でも、どこからなのか突きとめられません。
それから続いて足下にワルナスビの群落。歩道脇の雑草地帯に淡い紫色の花びらと黄色い雌シベが、その一角を独占しています。毒草だと知ってしまうと、黄色い雌シベがいよいよ毒々しく見えてくるから不思議です。
トゲは茎にだけでなく、葉っぱの裏にもあるんだそうで、むやみに手を伸ばすことが出来ません。ところで、ナスやジャガイモの花によく似ているのは同じナス科だからでしょうが、こちらのほうが有毒なのは何故なのでしょうか?
ちょっと調べてみたら、ナス科の植物にはジャガイモ、トマト、ナスなどナス属、トウガラシやピーマンなどのトウガラシ属、タバコのタバコ属、チョウセンアサガオのチョウセンアサガオ属、・・・etc.
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こう並べてみると、ジャガイモの芽は有毒ですね。トウガラシは刺激が強すぎます。タバコ然り、チョウセンアサガオも毒草。ただし、チョウセンアサガオはその毒性が薬用にもなるのですから、物事は簡単ではありません。
ナス科の植物には有毒なもの、例えばアルカロイドが含まれているものがあると分りました。でも、現在では品種改良の結果、食べる野菜については有毒物が排除されていることも分りました。
しかし、ナス科の生野菜と関節痛との関係を研究した論文もあるそうで、どうも一筋縄というわけにはまいりません。ナスやトマトが好きな者として、ちょっと引っかかるところがありますが、まあ、現在特に問題があるのでなければ、食べるのをわざわざ控えることもないでしょう。
さて、ワルナスビ。有毒な外来種と聞けば除草すべきでしょうが、それが除草剤も効かない雑草なんだそうです。いやはや、憎まれっ子、世にはばかる、ですかね。
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