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時間を取り戻せ!2009/08/04

オニユリ
徳間書店発行の「時間をとりもどせ!」はネバダ州生まれのSF好きのオバサンが書いた児童書です。楽しい読み物ですが、内容はシリアスなもので、読み手をドキドキさせます。

少年の妹が犬を追って車道に出て車に轢かれ、植物人間になってしまいます。そして、一緒に遊んでいた少年の責任感と家族愛が、ある老人からもらった「パワー・オブ・アン」という時間を取り戻せる器械をめぐって語られてゆきます。

過ぎ去った時間が取り戻せたら、と願うのは子どもでも大人でも同じです。この物語はタイムマシンによって時間を操作する話のなかで、‘時間を越えた’時間の不思議を語っています。

本書は小学生高学年向けの本で、青少年読書感想文コンクールの課題図書の指定を受けています。子どもたちがどんな感動を得たか、感想文を読むのが楽しみです。
「時間をとりもどせ」ナンシー・エチメンディ作、吉上恭太訳、杉田比呂美絵 1,400円

パスタ2009/08/07

さざえのわさび風味パスタ
蓮台寺駅前にはホームセンターがあって、私たちは何回か訪ねています。
ホームセンターは小物から家具のような大物まで何でも扱っているので重宝します。店内をぶらついていると、必要なもの(そのときは)に出会ったり、これは便利だと(そのときは)思うようなものを見つけたりします。

そういう意味では衝動買いに近く、結果的に無駄な買い物になったりすることが少なくありません。計画性なし、行き当たりバッタリ、思いついたら居ても立ってもいられない、そんな性格同士の私たちにとってHCは格好の時間つぶしの場になるのであります。

きょう金曜日は私どもが勝手に決めた温泉の日。でも、この暑い中、熱い温泉でもないだろうと、大した目的もなく蓮台寺のHCにやってまいりました。駅前の橋を渡ると、信号の先にハンディHCがあります。例によっていろいろな小物、安物を物色して時間を過ごしたわけです。

さて、ここでHCの話ではなく、レストランの紹介をしたいと思います。
このハンディHCの先隣にレストラン・ベイリーフがあります。先日、金谷旅館の千人風呂に入った帰りにこの店を見つけて、いつか食味したいと考えておりました。

白色が基調のしゃれた洋風平屋のドアの横に立てかけの看板があり、ピザ・パスタ・チキンカレー・チーズケーキ・オリジナルメニュー、と書かれています。イタリア料理店でした。

店内はどっしりとしたテーブル椅子が数脚置かれ、落ち着いた雰囲気をかもし出しています。「別れの曲」が静かに流れていたのも好感が持てました。

窓には外側にアサガオのようなツルが幾筋も伸びて緑のカーテンをなしています。大きなクワの葉のようなその根元には小さなゴーヤが育っていました。透けて見える青空が原色そのものです。

私は、本日のオススメ・メニューのひとつ、「さざえのわさび風味パスタ・サラダ付」¥1,350を、女房殿は「サーモンと玉ねぎの冷製パスタ」¥1,280をオーダーしました。尚、オススメのもうひとつは「伊豆産牛肉のハンバーグ・ライス・スープ付」¥1,550です。

味付けが素晴らしく、特にわさび風味が新鮮に感じられ美味しくいただきました。女房殿も好い味です、と女主人にお世辞を言ってました。

最後にオーダーしたコーヒーはレモン垂れのバナナ付きです。きょうは久しぶりに安くて美味しい食事をしました。パスタでも充分満足しました。きょうのお出かけのすべてです。

港の風物詩2009/08/08

干物
漁港を散策していると、天日に晒している魚をたまに見かけることがあります。イカ、アジなどの干物です。稲取ではイカが一番多いかな。よく獲れるからでしょうか。また、サンマの丸干しをするとは意外でした。

開いたイカを平な台の上に並べたのや、竿を横に架けて一匹ずつ吊り下げたものなど、天日にさらす方法はいろいろです。

先日、海岸通りに下りたら、バスの待合所のような屋根のある吹きさらしの東屋の中に、魚を入れる網カゴが吊るされているのに気が付きました。近寄ってみると、網の中にぶつ切りにして開いた魚が入っていました。

このカゴは屋根の下に吊るされていますから、天日には当たりません。従って潮風に晒しているわけです。カゴは風をまともに受けて、横に靡いておりました。

港を散歩していてそんな光景を見ると、ああ、港の風物詩だな、と心が和みます。

クロカンコース2009/08/09

クロカンコースにて
孫たちが来ました。
我が家の裏山へは車道が通じています。稲取高校から伊豆バイオパークへ向かい、途中、伊豆みかんワイナリーの前を左に折れて、稲取ふれあいの森駐車場にやってまいりました。

ところが、いざ展望台へと車から降りようとしたとき、大きな蜂がブンブンと車の周りを飛び回り始めたではありませんか!それも何度もウィンドーにぶつかって私たちを威嚇しているのです。

ツクツクボウシが泣き出し、昼間からカナカナが鳴いているこの時期、蜂も子育てに敏感になりだしているかも知れません。だとしたら、攻撃される虞があります。

私は山歩きをしていて何度も蜂に刺された経験があります。特に、夏の終わりから秋にかけては蜂の恐さを充分に心得ています。時期が少し早いとは思いますが、警戒するに越したことはないでしょう。

ふれあいの森でセミを追いかけ、他の虫にも出会うことを期待していた私たちは、今回はここを断念してクロカンコースで休むことにしました。

コースの駐車場には数台の車があり、ウォーキングしている人たちの姿が認められました。きょうは曇り空のため、暑さは幾分凌げます。時折、森の中に涼風が渡ってきます。

ベンチに腰をおろしてヤオハンで買ってきた弁当を開きました。ただ残念ながら、肝心の孫のお兄ちゃんのほうが車の中で眠ったままです。結局、彼に森の中を駆け回る喜びを味わわせることが出来ませんでした。次回のチャンスまで待ちましょう。

それでも、下の子が無邪気に歩き回る姿を見ることが出来たのは幸せでした。

東海地震2009/08/12

レストランベイリーフのウインドー
きのうの明け方の地震にはビックリしましたね。
ドドドッ、と上下に来てから横揺れの感じでした。ガシャンとガラスの割れた音に事態の深刻さを一層知らされて、いよいよ来たかと凍りつきました。

揺れは間もなく収まりました。前日あった地震のほうが長い揺れで、その分、気味が悪い思いをしました。幸い被害は殆どなく、小物が棚から落ちた程度で済みました。ガラスが割れたのではなく、ブリキ缶が落下した音でした。

東海地震が何時起きても不思議はない、とかなり前から指摘されています。気象庁は今回の地震との関連性について調べた結果、学術理論上、別のものだと判断しました。

しかし、門外漢の私どもにはむしろ東海地震だった、という結論のほうが有り難い気がします。今回の地震が100年150年ごとに起こる地震のひとつだった、ということになれば、少ない被害で済んで良かった、これからは次の100年150年に対して備えれば良い、ということになるのですから。

もちろん、そんな単純なものでないことは充分承知ですが、とにかく、何時起きるとも知れない無気味なものに対する恐れから、早く開放されたいという思いにかられます。

かつて伊豆稲取地区には伊豆東方沖地震など大きな地震がありました。被害も小さくなかったようです。しかし、東海地震が起きたら震度8と推定されていますから、被害を想像すると、言うべき言葉がありません。

東海地方は150年のあいだ、フィリピン海プレートと本州の陸プレートとの衝突によって生ずる震源域にはなっていない、という重い周知の事実をあらためて考えさせられています。