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再びバカバヤシ2011/07/15



バカバヤシ踊りは灼熱の太陽をもろに受けて、全部で26分間の熱演でした。観客からも、さぞ暑いことでしょうという同情の声が聞かれました。私が見たのは屋号「畳石」前の路上でした。

さて、最初の出し物はおととい紹介した、嫁取りと赤ちゃんの誕生物語りでした。二人の男性から求愛された女性は選んだ男の背中におぶさることで、その意志を表します。すると赤ちゃんが生まれ、ふたりが慈愛を注ぐところで終わりとなりました。


二番目はムチを持ったリーダーを先頭に、鍬で土をおこす者、水を撒く者、種まきをする者、それに麦踏みをする者の5人が踊ったあと、地面に輪になって座り込みます。

次いで、車座の中に縄の輪を作り、一人をその中に入れて体を弄びます。多分、リーダーがムチを持っているところを見ると、農作業をサボったものが懲らしめられているのでしょう。


その後、酒盛りが始まり、みんな気持ちよく酔っているところにお狐様が現れてお祓いをします。そして全員が馬になってお狐様を乗せて終りです。このお狐様との関係がどういうストーリなのか未だわかりません。でも、撮影してきた動画を何回か見れば、そのうち理解できるかもしれません。

最後の出し物は4人の左官屋がナマコ壁を塗るお話。ここにもリーダーがいて、壁を塗る人、そしてそれぞれが鍬とヘラを持った二人が一所懸命仕事して休憩します。そこに別の二人の悪ガキが現れて小便をかけてしまいます。

それを知った鍬とヘラ持ちが、やってられないとばかりサボタージュします。それをリーダーと壁塗りが何とかなだめてナマコ壁を仕上げます。その後、また現れた悪がきを捕まえて謝らせるというお話。

バカバヤシ


明治の30年ごろに稲取に導入されたというこのバカバヤシが、若手に引き継がれて連綿と100年以上もつづいてきたことは驚きです。今では稲取の立派な文化の一つになっていると言って良いでしょう。

バカ面の踊りが軽快な笛と太鼓の音に乗って進められてゆき、オカメとヒョットコの軽妙洒脱な踊りとともに単純なストーリーに情趣を添えます。見ていて飽きない踊りでした。なお下記で動画をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=KQ08AUQ0GTg