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茶ノ木平遺跡2012/11/01


水下の最奥の民家から“三十目橋”を渡り、坂を上がってきた所にカーブミラーがあって、ここは四辻になっています。きのうは国道を経て板取久保のミカン畑からこの辻に出た後、そのまま農免道路へ向かい茶ノ木平に上がりました。
 


茶ノ木平のハウス前を通り過ぎると、いつもラジオが鳴っているのを耳にします。平らな台地からの景色はどんなものかと、今回はお邪魔してみました。駐車している車の先を回り込むと、聞こえていたのはラジオからの声ではなく、4人のオバサンたちのおしゃべりでした。
 


たまたま休憩時間だったようです。いろいろやり取りがあった後、縄文時代の旧跡だった話しから、ここで出土した石器を見せてもらいました。黒曜石、石鏃、包丁のようなもの等。現地史蹟で黒曜石を見たのは段間遺跡以来3年ぶり、かな?

石鏃、石斧


このハウスオーナーのオバサンはそこらじゅうに石器がころがっていて、子どもの自由研究に学校へ持たせたと言います。そしてまた、ハウスを建てる直前の調査でカマドの跡が見つかり、調査員が写真を撮ったりしていたと話してくれました。でも、今はもうハウスの下になって見ることはできません。
 


この場所は立木がなければ、多分、志津摩の海岸が見わたせる場所です。石器のみでなく、カマド跡も見つかったことで、ここで古代人が生活していたことは間違いありません。

<「稲取ふれあいの森」の小鳥のランドマークが見えます> 


帰り際に、オーナーのオバサンと入谷の古老とは親戚だと言う話しを聞きました。入谷の古老が見せてくれた標本の中に、ここから出土したという石器がひとつだけあった理由がこれでわかりました。
 


そろそろ他のオバサンたちが立ち上がってハウスの仕事につき始めたので、当方も長居は出来ません。礼を言って引き上げることにしました。
 


農免道路に出た所には4等三角点があります。ここは少し小高くなっている場所で、立木をうまくかわせば優れた眺望が得られます。入谷の山神社から見高入谷高原温泉方面へ続くこの農免道路は、ミカン畑やハウス、伊豆諸島を遠望できる楽しいランブリングロードです。


この写真の風景は私のお薦めの一つです。特に絵描きさんにお薦めしたいですね。この道路はたまに農家の軽トラが往来するくらいの静かな道です。ここで絵を描いて半日過ごしては如何でしょうか。