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一日遅れの勤労感謝の日2012/11/24

ツルソバ
きのうは勤労感謝の日。この祝日は戦前は新嘗祭即ち収穫祭を意味したもので、宮中祭祀の一つとしてその年に収穫した新穀を神前に供えて感謝する日でした。

22日の木曜日に八幡神宮にて新嘗祭が行われることになっている話は、天王さんの禰宜Sさんからその日の朝に聞きました。22日になった理由ははっきりしませんでしたが、23日は何かと行事が重なるからだそうです。

その日、稲取全区から総勢数十名の方々が集まるとのことですから、さぞ盛大に祭礼が執り行われたものと思われます。祭礼が済んだ後は赤尾ホテルで祝宴があるとのこと。何かとお祭りが好きな稲取の方々です。

宗教が国家と結び付いて遂には独走してしまった過去に対する反省から、勤労感謝の日と名称を替え、宗教的な意味合いを排除してどこか健康的な明るい感じにしたことは充分に理解できます。勤労に感謝するという謙虚な思いはそれ自体何ら問題はありません。

しかし、祝日として祝うにはそのイメージに結び付く形がないのが惜しまれます。新嘗祭のように新しい収穫物を神前に供えて感謝するという形は素朴なもので、それが連綿と続いてきたことには意味があると思います。

今でも稲取に限らず各地の神社で新嘗祭が行われているようですが、それはそれとして、一般の人たちもこの日に何らかの形で祝うことがあっても良いのではないかと思うのですが、どうでしょう?例えば、アメリカでは「サンクスギビングデイ」には家族で七面鳥を食べて過ごすようになっていますね。

でも、そんな“形”にとわわれずに、この日は勤労から離れて心静かに過ごすというのもいいかも知れません。祝日の過ごし方は人それぞれで良いではないか、という声が聞こえてきそうですから。