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”畑の肥しは人の足跡”2012/11/30

クロガネモチ
吉久保のMさんがニューサマーの実が多すぎるとかで、また摘果をしていました。“温州は25葉にひとつ、ニューサマーは100葉にひとつ”(ちょっと言い方が違ったかな?)

この畑では9月か10月頃にシルバー人材センターの人たちの手を借りて摘果を済ませていました。ここにきてあらためて摘果しているのは当時の作業が甘かったのか、はたまた、生育のほうが順調に過ぎたためか、判断は難しいところです。

ところで、ミカンの栽培についてはいろいろご苦労があったようです。昔は田圃だったこの地がミカン畑でスタートした品種は温州ミカンでした。それが、昭和40年代後半に大暴落したため、様々な新種に切り替え始めました。

前にお聞きしたミカンの木を炭にしたのはこの時だったのです。温州ミカンの木をすべて伐り、菖蒲田の炭焼き窯を借りて炭にしたのだそうです。ミカンの木は固くて良質の炭が出来たということでした。

さて、そのなかでニューサマーが生育の途上で落果してしまうという現象が起きました。これはミカン農家にとって大問題となりました。けれども、xxDという除草剤の散布がこの問題を解決してくれたそうです。xxDは除草剤としてはかなり弱い農薬とのこと。

“畑の肥やしは人の足跡”と、Mさんは言いました。詰り、頻繁に畑に出入りすることが先ず大事だ、ということです。座して待っていただけでは良い実に育たない。農家の方々はみな勤勉です。