北川温泉 ― 2013/03/30
「ぼなき石」の手前で親子連れに追い越されました。手に伊豆急線のマップを持っています。今日はどこまで行くのかな?
車の通りが殆どない旧道は静かで、聞こえてくるのは野鳥の鳴き声のみ。やがて北川の街並みが見えてきて国道へ下りて行けそうな道を見つけると、迷わずこれに従い、首尾よく国道に出たところがバス停でした。
そこから更に街へ下る道を行き、海岸通りに出ました。北川温泉のメインストリートです。「ホテル望水」、「北川温泉ホテル」などのホテル・旅館が並んでいます。海岸に面したリゾートホテルといった雰囲気があり、どこかスマートな感じのする温泉地という印象を持ちました。
「東伊豆町誌」によれば、稲取温泉が昭和31年の開業で、北川温泉は32年ですから両者はほぼ同時期に開業しています。北川温泉の北部に比較的大きなホテルが立ち並び、南部に旅館が集まっているように見えます。
北川温泉の奥まったところに小さな漁港がありました。漁船が数艘船揚げされています。遠くない沖合に定置網船が一艘何やら待機しているように浮かんでいます。北川は古くから定置網漁で栄えたらしく、鰤(ブリ)漁が盛んだったと町誌に書かれています。当時、網代、伊東と並ぶブリの漁場だったのです。
埠頭の一角にダイバーが数人集まって、それぞれボンベを肩に担ごうとしていました。北川にもダイビングスクールがあるのですね。釣りを楽しむ人は埠頭の先端に老若二人、そして中ほどに若いカップル。港全体を眺めると、のんびりとした光景です。
埠頭を往復した後、更に南の行き止まりまで行ってみました。磯に出る断崖の岩肌にくるまるように浮き出た岩が足元に小さな祠を抱擁していました。さしずめ、漁を守る“えべつさま”といったところです。
さて、このあとは旧国道に登り返します。途中、鹿島神社に寄りました。この神社は例祭で鹿島踊りが奉納されることで知られています。町の無形文化財です。やはりここにも神楽殿がありました。今年こそは秋の祭日にその踊りを見たいものです。



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