<><><><><><><><><><><><><><><><><><>

「車」の付いた屋号2014/04/10

はやくもツツジが
馬道で84歳のおばあさんにお会いしました。どなたかに似ていると思ったら、あの奥入谷の古老の妹さんだという。お兄さんは90歳を過ぎていますから、ずいぶんな長寿のご兄弟です。しかも頗る元気な方です。

嫁ぎ先の屋号はアラッコの車石さん。この屋号は稲取に2軒あるんだそうで、姑さんが水下の平塚に一時縁があったことから、同じ屋号で呼ばれるようになったらしい。また、下平塚あたりを“ひづか”と言っていたので、平塚を“ひづか”と呼ぶようです。

先日、屋号「見高車」に縁がある方にお会いして、そのいきさつをお聞きするチャンスがありましたが、この屋号は河津見高でお米を搗く水車を回していたことに由来するとのことでした。大八車を引いていた、ということではないのです。

そのことをオバアサンに訊いたら、“ひづかの車石”は水車には関係ないと断言しました。何故なら、周りには川が無いからだそうです。だとすると、この由来は何か?考えて見るのも面白いですね。

大昔、石器時代の人々が集落を形成し経済が一定の段階に進んだ頃、今で云う貨幣の役割を石に負わせたことがあったそうです。それも、大きな丸い石で、真ん中に丸い穴が空いた石=車石。車石がたくさん積んであった大金持ち?それとも、4輪が石の大八車を牽いていた車引き?