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ミカンハウスと道路工事 ― 2014/05/20
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山田一族の権現様がある“背”に名前が付いていたのを、前に入谷の古老から聞いた覚えがありますが、残念ながら今は記憶に残っていません。中の平と菖蒲沢の間に南南東に派生する独活峰(うどみね)の末端の尾根に付けられた名前です。
横ヶ坂(よかさか)から、その“背”を崩して従来の道に繋げる工事が今やほぼ形を整えてきており、今回の工事のヤマは越えたようです。入谷~平並~ゴミ焼却場の道路拡幅工事は未だ距離は今までより多く残ってはいるものの、大工事はないと思われます。工期は今年9月までとなっています。
「この道路もここまで来たから、(拡幅道路の)完成までそう長くはかからないと思うよ」大洞峠のミカンハウスのオーナーがそのハウスの前で言いました。今日は作業を終えて、草刈機などの農具を車に積んでいるところでした。
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道路拡幅の為、道路との境にしていた生垣を取り払い、ハウスも幅を縮めて対処したそうです。外観からはハウスは二つしか見えませんが、全部で10本あるということですから、かなり大きなハウス農場です。いずれも早生ミカンということでした。
この方のハウスは他に二か所あって、その一つ、中学校裏のハウスは取りやめにしたとのことです。理由は油代でした。昔は経費が安く済んだのが、今では経営の足かせになっていると言います。でも、入谷橋の所にあるハウスは今でも継続しているそうです。いずれも大きなハウス農場です。
この大洞峠のハウスの前を通りかかったとき、人も車もないのに突然、大きな音がして驚いたことがありますが、ハウスの中に大きな暖房機があって、どうやらそれが自動運転したようです。伊豆は温暖の地といっても、標高が高い山中では冬季にかなり燃料を消費することでしょう。
かくして、さまざまな要因とともに環境は変わってまいります。それはあたかも道路が主役であるかのようにみえます。道路の今昔を追えば、その周りの環境の移り変わりが読めるということです。
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