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岩科学校2011/04/01

岩科学校


南伊豆の天神原から岩科へ抜けるには大峠を越さなければなりませんが、その大峠から一等三角点の暗沢山までは僅か5分で行けます。

初めての今回は逆に松崎から攻めることにしました。天神原行きのバスの便にちょうど良い時刻のものがなかったからです。そこで先ず岩科学校に寄ってみました。

岩科学校は明治13年に竣工した洋風と社寺様式の建築物で、国の重文の指定を受けています。どっしりとした荘重な感じのなかに近代的なスマートな印象のある造りです。

この地にこのような立派な学校が建てられたのは地元の人たちの教育に寄せる期待が大きかったからでしょうが、現在、その隣にある鉄筋コンクリートのまだ新しさを失っていない学校が実は既に廃校になっていると聞き、複雑な思いにかられました。



二階のバルコニーに立つと、左右に連なる山並みのなかに電波塔の立つ暗沢山が見えました。しかし、鬱蒼とした森の中に道は見えません。係りの方に訊いたところ、用意した地図をコピーしてくれたのには感激です。略図でも、要所を抑えた図柄で随分と助かりました。


下のアルバムに暗沢山の写真があります。
http://www.imagegateway.net/p?p=DngxS5BAcRp




長者が原2011/04/02

長者が原


暗沢山の西の長者が原には吾妻屋やベンチがあって、これからのシーズンはとりわけ南斜面のツツジが開花すると、ピクニック客で大いに賑わうだろうと思われます。

今はまだススキの原ですが、斜面で何かを採取している夫婦連れがいました。訊くと、ツクシンボを探しているのだと言います。車で上がってきたそうだ。

長者が原からは小峠へ道が通じているらしく、更にその先の石部棚田を経由して石部温泉に下るのも魅力がありそうです。つつじの咲く頃、岩科から谷筋を歩いて小峠をめざしてみましょう。

下のアルバムに暗沢山の写真があります。
http://www.imagegateway.net/p?p=DngxS5BAcRp


ハナモモ2011/04/03

畳林のハナモモ


水下の西の端、畳林ではハナモモが満開です。先週通り過ぎたときには未だ小さなツボミでしたのに、きょうは艶やかな色で迎えてくれました。

花言葉は「あなたのとりこ」だそうです。





二十六夜山2011/04/06


二十六夜山と言えば、山梨県の道志と秋山の二つの山が有名です。昔、いずれも登ったことがありますが、伊豆にもあると知って本日行ってまいりました。

もっとも、伊豆の二十六夜山は311メートルしかない超低山で、山梨の二つの山の高さにはとても及びません。しかし、魅力のある山としては決して前二者に引けを取りません。

ひとつは登山道が十分に整備されていないので、緊張感をもって歩けること。またその代わりに、山の周りに遊歩道が設けられており、海岸の優れた景色を楽しむことが出来ること。

二十六夜の月が上がるのを山の中で待って拝むなんて、ロマンチックな話ですね。今はすたれてしまったのが残念です。

登ったルート:吉田口~吉田峠~二十六夜山~南伊豆遊歩道~妻良


<妻良港>

他に22枚の写真があります。

ニューサマーオレンジ2011/04/08

ミカンの苗木を植えこむ


東中川で久しぶりに大下さんにお会いしました。ミカンの苗木を植え付けているところでした。一定の面積のある畑に植えるのではなく、一部に十数本だけのようです。

大下さんは仮植と言う言葉を使いました。つまり、この場所に一時的に植えておき、来年春に成長を見極めた上で定植するというわけです。

ところで、苗木の根元はカラタチの木で、その切り株にニューサマーオレンジの枝を接木したものだそうです。これは奈良本の農家が考え出したもので、この技術は正式に登録され保護されているということです。特許みたいなものが農業技術の分野にもあったのです。

ニューサマーオレンジは甘夏ミカンの枝から突然変異で生まれたものだそうで、唯一欠点は自家受粉できないことだと大下さんは言います。親の甘夏が自家受粉で実をつけるのに、“子”は外界の助けを借りなければ受粉できない。不思議なものですね。

苗木は成長して実を付けるまで4,5年かかるそうです。83歳の大下さんはそんな先まで生きて目にすることはできないかもしれないのに、と言って笑いました。腰が多少曲がっていても、働くことが生きがいの元気なオジイサンです


<手前が吉久保、川向う上が水滴、下へ東中川、田の上とつづく。遠景は大島>